コラム January 26, 2020

初春に増える寒暖差疲労とは?朝は必ず天気予報のチェックを!

少しずつ暖かくなってきたものの、急に真冬のような気候に戻ることが多い今の季節。
わたしたちのカラダには、「寒暖差疲労」のダメージがたまりやすくなります。
本記事で疲労の原因と対策をしっかり覚えて、活動的な日々が送れる心身を維持しましょう!



自律神経は寒暖差に弱い

寒くなると体温が上昇し、逆に、暑いと感じると発汗量が増えて体温が下がる。
これは、自律神経のはたらきによる生命活動ですが、寒暖差があまりにも激しくなると体温調整がうまくできなくなり、睡眠にも悪影響が及ぶんです。

とくに、温かい日が続いたかと思うと、冬に逆戻りするような寒い日が発生する今の時期は、気温の落差で自律神経の動きが鈍くなることも・・・。
これを、「寒暖差疲労」と呼びます。
その代表的な症状が、不眠です。
夜になると、心身をリラックスさせる自律神経(副交感神経)が優位になりますが、寒暖差疲労の影響で脳を覚醒させる交感神経が活性化するんです。

その結果、寝つきが悪くなるとか、眠りが浅くなるといった日が増えてきます。



衣服の調整で温度変化に対応!

このような健康トラブルを避けるためにも、まずは、毎晩、天気予報をチェックして、翌日の温度変化を把握しましょう。

朝は比較的暖かくても、夕方過ぎから急に冷え込むこともありますので、そんな日は外出時に上着を1枚多くはおったり、冷たい水ではなく、温かいドリンクを飲んだりしてください。
また、入浴はシャワーで済まさず、38~40度ぐらいのお湯にしっかり浸かって、カラダを芯から温めることも重要です。



ただし、布団に入る直前にお風呂に入ると、熱の影響で交感神経が刺激されて、これまた不眠の要因となってしまいます。
入浴は、寝る2時間前を目安にして、遅く帰宅した日は、足湯などで冷えたカラダをポカポカにするといいですよ!

(監修:精神科医・内科医 豊田早苗医師)