コラム February 03, 2020

夕食が遅いと肌荒れがひどくなる!?忙しい方向けの食事法とは?

わたしたちの肌細胞は、常に古い細胞から新しい細胞に生まれ変わっています。
この生命活動を促すのが「成長ホルモン」で、睡眠中に分泌量が高まるという特徴があるんです。

しかし、“ある習慣”が妨げとなって、成長ホルモンの分泌が低下することも。



スキンケアも無駄になる睡眠とは?

わたしたちの眠りの深さは、常に一定ではありません。
眠りについてから3時間の間は、ひと晩でもっとも睡眠の深度が高くなり、この時に成長ホルモンが大量分泌されるのです。

逆に、このタイミングで眠りが浅くなると、お肌を若々しく保つホルモンの分泌量が低下して、古い細胞がいつまでも残った状態に。
すると、シミやシワが増えたり、コラーゲンの減少でハリがなくなったりと、さまざまな肌トラブルが発生するんです。

このような眠りを招く原因の1つとして挙げられるのが、寝る前の食事なんです。



胃腸の活動が眠りの深度を低くする

睡眠は、心身の疲労回復を進めるための活動です。
フル回転で活動して疲労がたまった臓器も、ぐっすり眠ることで元気を取り戻すのですが、寝る直前に食事を摂ってしまうと、胃腸は睡眠中も活動を余儀なくされます。

また、深い眠りを得るために不可欠な副交感神経のはたらきも鈍くなり、成長ホルモンの分泌が抑えられてしまうのです。



仕事で帰宅時間が遅くなり、夕食の時間が寝る前になってしまう方は、夕方(6時前後)に軽食を摂り、寝る前に消化のいい食品を少量食べるといった習慣を身につけましょう。

ただし、あまりにも空腹感が強いと、こちらも眠りを妨げてしまいますので、寝る前に多めの食事を食べた時は、寝る時間を遅くすることをおススメします。

睡眠不足は、翌日の昼寝でカバーするといいですよ!

(監修:精神科医・内科医 豊田早苗医師)