コラム February 22, 2020

不眠を招くだけじゃない!恐ろしいブルーライトの目への影響とは?

寝る前にスマートフォンから照射されるブルーライトが目に入ると、脳が覚醒して眠れなくなるのは、みなさんもご存知のことでしょう。
しかし、この光の影響は、目にも深刻なダメージを与えます。
とくに、布団に入って至近距離でスマートフォンを使っている方は、すぐに悪しき習慣を改めましょう。



ブルーライトが目の痛みや肩こりを引き起こすワケ

太陽光にも含まれているブルーライトには、睡眠ホルモンの分泌を抑えるはたらきがあります。
起床時に、この光の刺激を受けることは、脳の覚醒にもつながるのでプラスに作用しますが、夜は眠気を覚ましてしまうのです。

これが、寝る前のスマートフォン操作は避けるべきと言われる理由です。

意外と知られていないのは、ブルーライトには瞳孔を縮める作用もあること。
これによって、疲れ目が助長されてしまい、目の痛みや肩こり、症状がひどく出る方は吐き気まで発生するようになります。
また、ブルーライトに含まれる青色の波長も、目の神経にダメージを加えて、ドライアイなどを引き起こすことがわかっているのです。



暗い部屋でのスマートフォン操作でダメージ増大!

さらに注意したいのが、ベッドに入った状態でのスマートフォン操作です。
部屋の明かりを消してしまうと、目の瞳孔が開いた状態になってしまうため、神経などが受けるダメージが増大します。

失明するまでのリスクはないと、米国眼科科学会では研究内容を公表していますが、それでも網膜を傷つけて視力低下を招く可能性はあるんですね。

こうした危険を考慮して、下記に挙げる習慣をみなさんの生活でも取り入れてください。

・スマートフォンなどの電子機器は、寝る2時間前から使わない ・どうしてもスマートフォンを使わなくてはならないときは、ブルーライトカット機能がある眼鏡をかける
・ブルーライトを浴びた後は、目薬でダメージケアを行なう



ちなみに、目によいと言われているブルーベリーは、その効果に科学的根拠がないことが指摘されています。
目が疲れたら、深い睡眠をとってしっかり休ませることと、翌日からの使用を控えることが重要と覚えておきましょう。

(監修:精神科医・内科医 豊田早苗医師)