コラム January 27, 2020

寒い冬の夜は口呼吸にご注意!インフルエンザにもかかりやすくなる?

わたしたちは普段、鼻から空気を取り入れて肺に酸素を送り届けています。
これは、空気中のゴミやウイルスを鼻の中で取り除くためです。
しかし、冬の夜は口呼吸になりがちで、これが思わぬ健康トラブルを招くんですよ。



冬は湿度と鼻づまり対策を徹底!

冬の寝室は乾燥しがちで、ほかのシーズンより寝ている間に呼吸がしにくくなる傾向にあります。
さらに、風邪をひいたり、鼻炎に悩まさたりすると、鼻ではなく口から呼吸するようになります。
これによって、本来であれば、鼻毛や鼻の粘膜が食い止める雑菌やウイルスが体内に侵入してしまい、健康リスクが高まってしまうのです。

インフルエンザにかかりやすくなるのも、こうした呼吸法の変化が要因と考えられます。

わたしたちのカラダには、外部から有害生物が侵入してきても、免疫機能で対抗する力を備えていますが、口呼吸をしていると眠りが浅くなるという問題も発生するため、抵抗力も落ちてしまうんですね。



朝起きた時に口の中が乾いていませんか?

口呼吸が及ぼす影響は、ほかにもあります。
口を開けて寝ていれば、当然、口腔内が乾いてしまいますよね?
すると、口の中に存在する常在菌が減少してしまい、雑菌が繁殖して口臭や歯周病を引き起こすことも。

もちろん、ウイルスなども食い止めることができなくなりますから、カラダは弱っていく一方なのです。

寝ている間の様子は、自分では確認できませんから、下記に挙げるチェックポイントを参考にしてみてください。

・起床時に口の中が貼りつくような感触を覚える
・口が臭うと家族から指摘される
・鼻がつまっていることが多い
・いびきを頻繁にかく
・唇が渇きやすい



1つでも当てはまる項目があったら、ドラッグストアに足を運んで、マウステープを購入しましょう。
テープを唇に貼ることで、口呼吸を防げますので、体内への不純物の侵入を防げるだけでなく、眠りが深くなることも期待できますよ!

(監修:精神科医・内科医 豊田早苗医師)