コラム
March 02, 2020
【短時間睡眠がおすすめできない理由】知っておきたいレム睡眠の役割
書店やネットを見ると、短時間の睡眠で1日を過ごす「ショートスリーパー」の情報があふれています。
自分のライフスタイルにも取り入れようと、無理に睡眠時間を削る方もいるようですが、闇雲に生活パターンを変えると、カラダに大きな負荷がかかるんです。
その理由は、レム睡眠の役割を理解すればわかります。
前者は脳の疲労を回復させる役目があり、深さは4段階に分かれているのが特徴です。
一番深度が深い眠りに入ると、傷ついた細胞を修復したり、新しい細胞への生まれ変わりを促したりする「成長ホルモン」の分泌量が高まります。
また、脳にたまる疲労物質「アミロイドβ」の排出も進むことで、翌朝はすっきりした気分で起きられるのです。
この深いノンレム睡眠は、眠りについてから最初の3時間の間にあらわれます。
ショートスリーパーの本質は、深いノンレム睡眠を毎日とることで、短時間でも疲労回復を進めて翌日の活動力につなげるというものなんです。
しかし、3時間程度のショートスリーパーになってしまうと、このレム睡眠がとれなくなってしまうのです。
すると、起床時に脳はスッキリしていても、カラダには疲れが残っているため、健康状態がどんどん低下してしまいます。
質の高い睡眠と聞くと、とかく深い睡眠が重視されがちですが、浅い睡眠にも役割があるということです。
ちなみに、ショートスリーパーと呼ばれる人たちは、遺伝的要素によって、短時間睡眠でも健康的な生活が送れていると考えられているんですよ。
短時間睡眠の生活をはじめても、仕事や家事の効率が下がらず、活動的な日々を送れるかもしれません。
しかし、睡眠の基本はノンレム睡眠とレム睡眠をバランスよくとることにつきます。
この点をしっかり理解したうえで、心身に負荷のかからない生活を心がけてくださいね。
(監修:精神科医・内科医 豊田早苗医師)
自分のライフスタイルにも取り入れようと、無理に睡眠時間を削る方もいるようですが、闇雲に生活パターンを変えると、カラダに大きな負荷がかかるんです。
その理由は、レム睡眠の役割を理解すればわかります。
深度が高いノンレム睡眠で脳の疲労が回復
わたしたちの睡眠は、深い眠り(ノンレム睡眠)と浅い睡眠(レム睡眠)を繰り返しています。前者は脳の疲労を回復させる役目があり、深さは4段階に分かれているのが特徴です。
一番深度が深い眠りに入ると、傷ついた細胞を修復したり、新しい細胞への生まれ変わりを促したりする「成長ホルモン」の分泌量が高まります。
また、脳にたまる疲労物質「アミロイドβ」の排出も進むことで、翌朝はすっきりした気分で起きられるのです。
この深いノンレム睡眠は、眠りについてから最初の3時間の間にあらわれます。
ショートスリーパーの本質は、深いノンレム睡眠を毎日とることで、短時間でも疲労回復を進めて翌日の活動力につなげるというものなんです。
浅い睡眠にも重要な役割がある
最初のノンレム睡眠が終わった後はレム睡眠に移り、主に筋肉の疲労回復を進めます。しかし、3時間程度のショートスリーパーになってしまうと、このレム睡眠がとれなくなってしまうのです。
すると、起床時に脳はスッキリしていても、カラダには疲れが残っているため、健康状態がどんどん低下してしまいます。
質の高い睡眠と聞くと、とかく深い睡眠が重視されがちですが、浅い睡眠にも役割があるということです。
ちなみに、ショートスリーパーと呼ばれる人たちは、遺伝的要素によって、短時間睡眠でも健康的な生活が送れていると考えられているんですよ。
短時間睡眠の生活をはじめても、仕事や家事の効率が下がらず、活動的な日々を送れるかもしれません。
しかし、睡眠の基本はノンレム睡眠とレム睡眠をバランスよくとることにつきます。
この点をしっかり理解したうえで、心身に負荷のかからない生活を心がけてくださいね。
(監修:精神科医・内科医 豊田早苗医師)