コラム March 31, 2020

【男性も必見】気温が上がっても“冷え対策”は必須!入浴後の盲点は?

気温が高くなる季節になると、わたしたちはカラダを冷やす行動が多くなります。
入浴後の過ごし方は、その最たるものです。
最近は、男性にも冷え性の方が増えていて、睡眠にも悪影響が及んでいますので、深い眠りを得るためにも、冷えの習慣を改善していきましょう。

水分の蒸発時に発生する気化熱が冷えを促す

みなさんは、お風呂から上がった後、すぐに汗を拭きとってパジャマなどに着替えていますか?
汗がひくまでは薄着でいるという方は、カラダ全体が冷えてしまうので要注意です。
カラダに付いたお風呂のお湯は、蒸発するときに気化熱を発生させるために、体温を奪っていきます。

これに汗の水分も加わるので、せっかく入浴でカラダを温めても、一気に冷え切ってしまうんですね。
さらに、髪の毛も自然乾燥にしていると、頭部からも熱の放出が進み、知らず知らずのうちに深刻な冷え性になることも・・・。
血のめぐりが悪いと自律神経がダメージを受け、夜に活性化する副交感神経がはたらきにくくなります。

その結果、心身の緊張状態が続いて、寝つきが悪いなどの不眠症状が出てくるんですね。

風呂上りは水分を拭き取って肌の露出を控える

ほかにも、入浴後に裸足で過ごしていたら、足先が冷えてしまいますし、服を着た後にかいた汗を拭きとらないことも、熱が奪われて自律神経のダメージ増大につながります。

このようなトラブルを避けるためには、
・風呂上りは、素早く水分を拭き取る
・肌の露出は最低限に抑える
・服を着た後にかいた汗も、すぐに拭き取る
・髪の毛は高温のドライヤーで、素早く乾かす

このような習慣を徹底することが重要です。



気温が高くて暑いと感じる日は、扇風機の風を利用するといいですね。

風はカラダに直接当てず、部屋全体に空気が循環するように、ファンを壁などに向けるといいですよ。

夏になってもこのような冷え対策を継続していれば、朝までグッスリ眠れるようになり、疲労が増える熱帯夜も快適に過ごせるでしょう。

(監修:精神科医・内科医 豊田早苗医師)