【眠りと季節の関係】睡眠が安定しやすい秋にすべき布団の見直し法
秋は一年で一番眠りが深くなり、日中の活動量も多くなる季節です。
熱帯夜が続いた夏の疲れも取れ、布団に入る時もちょうどいい温度と湿度になっているので、エアコンを使う必要もありませんね。
こうした睡眠が安定しやすい季節だからこそ、今のうち寝具や起床時の習慣を改善して、“快眠体質”を作っておきましょう。
まずは、寝具の見直しから
気温が高い夏の夜は、寝ている間に汗をかきやすくなり、涼しい季節と比べて寝返りの回数が増えます。
しかし、寝具の通気性が悪いと汗で布団の中が蒸れてしまいますし、こもった熱を逃がすために行なうための寝返りも、へたった布団を使っていたら、うちにくくなるのです。
こうした寝具の機能低下で眠りが浅くなると、翌日まで疲労が持ち越されてしまいます。
秋の夜は、布団をかけても少し肌寒いと感じる日もあるので、布団の寝心地を気にする機会は少なくなりますが、わたしたちは夏以外の季節でも一晩で約200mlの汗をかくので、通気性は一年中チェックする必要があるのです。
とくにマットレスなどは寿命が過ぎていても使い続けてしまうことが多く、機能低下にも気付きにくいですから、涼しい今のうちに状態を確認しておきましょう。
へたりがひどくなった寝具の影響は、朝起きた時に感じることが多いです。
目が覚めたら背中や腰、お尻が痛いと感じる場合は、布団のへたりなどが原因などで、寝返りがうまく打てていない可能性があります。
このような状態が続いているうえに、すでに寝具の使用年数がかなり経っている場合は、健康のためにも新しいマットレスなどに買い替えるべきでしょう。
寝室の光を調整し、日に当たる時間を長くする
寝具の次に見直したいのが、寝室に入り込む光の量です。
夏は日の出の時間が早いですが、秋から冬にかけては1~2時間ほど遅くなりますので、寝室が明るくなる時間も5時半~6時ごろになります。
こうなると、朝の起床時間もズレやすくなりますから、カーテンを替える、ベッドを移動させるなどして、朝日がしっかり射しこむ環境を作りましょう。
建物や窓の位置などの影響で、陽当たりが悪い場合は、起きる30分ぐらい前からカラダに光を当てて、自然な目覚めを促す「光目覚まし時計」を使ってみてください。
そして、目が覚めたらすぐに窓際に行って、日光浴をしっかり行なってください。
日照時間が減る季節は、日光浴の時間も自然に減少してしまいますから、心身をリラックスさせるセロトニンの生成量が減って、寝つきが悪くなることも。
こうした季節の特徴を踏まえて、快眠につながる寝具の工夫や生活改善を行なえば、寝つきがよくなるうえに、朝までグッスリ眠れるという、理想的な睡眠が習慣化することでしょう。