コラム April 15, 2020

睡眠中のあるクセが口臭の原因に!生活習慣の改善ポイントは?

他人の口臭をかぐと、嫌な気分になると同時に、自分も臭っているのではと心配になりますよね?

こうしたお悩みを解消するために、さまざまなオーラルケア商品が販売されていますが、中には逆効果になるものも・・・。
まずは、口臭の原因を知り、正しいケア方法と予防策を覚えていきましょう。



臭いの原因は雑菌がつくる化合物?

口臭は、病気が原因で発生するタイプと、生理的なもの(誰にでも発生する臭い)などに分けられます。
前者は、鼻や喉、呼吸器系の疾患や歯周病などが該当し、治療を続けて治癒するとニオイがなくなるケースが多いです。
一方、後者のニオイは、起床後や空腹時に発生します。

これは、唾液が減少することで細菌が増殖し、揮発性硫黄化合物という口臭の原因物質がつくられるためです。
したがって、唾液の分泌が正常に戻れば、口内環境が改善して臭いも消えていきます。



しかし、生活習慣が乱れていたり、睡眠中の行動に問題があったりすると、常に唾液が少ない状態が続いてしまうのです。
・食べ物をよく噛まない
・水の摂取量が少ない
・気が付いたら口で呼吸している
このような習慣がないか、自身の生活を振り返ってみましょう。

ちなみに、睡眠中に口呼吸になることもあります。
朝起きた時に、口の渇きが激しい場合は、マウステープを唇に貼って寝るといいですよ。

舌が白くなっている時のケアは?

口内の雑菌増殖は、食べかすなどが舌に付着して取れなくなっているケースでも発生します。
通常は、唾液によって不純物は取り除かれるのですが、口の中が乾いていると舌にこびりついてしまうんです。

鏡を見てこのような状態になっていたら、スプーンで舌の表面を何度かこすって、白い唾液をためて乾かしてみてください。
これが臭うようであれば、口臭ケアが必要と判断できます。

先ほどお話しした習慣を改善するとともに、舌用の歯ブラシを購入して、食事の後に舌のケアも行ないましょう。



ちなみに、洗口剤を使う方も多いですが、殺菌成分で口臭の原因菌が除去できる一方で、雑菌の繁殖を抑える「常在菌」も少なくしてしまうんです。

これによって、口臭がひどくなることも考えられますので、使用は控えたほうがいいですね。

(監修:精神科医・内科医 豊田早苗医師)