コラム May 02, 2020

間違った食生活がストレスを増大させる?快眠につながる食べ方とは?

みなさんは毎朝、きちんと朝食を摂っていますか?
ネットで情報検索すると、朝食を抜くとダイエットにつながるとか、体調がよくなるといったメリットが解説されたページが、たくさんヒットします。

しかし、これは間違った情報です。
朝食を抜くと、快眠や健康維持に悪影響を及ぼすんですよ!

朝の脳とカラダは“飢餓状態”にある

私たちの脳は、空腹が続くと
「飢餓状態にあるので、生命の危険に瀕している」
と判断し、強いストレスを感じます。

すると、血液の流れや心身の緊張状態をコントロールする自律神経にダメージに加わり、さまざまな症状が出るんです。
たとえば、女性に多い冷え性。
血のめぐりが悪くなれば、カラダ全体が冷えてしまい、体温が上がらなくなります。

また、2種類ある自律神経の切り替えがうまくいかず、夜になっても交感神経優位の状態が続き、心身が緊張したままになることも。
これによって、寝つきが悪い、眠りが浅いといった不眠症状が引き起こされ、健康状態がどんどん低下していくんですよ。

炭水化物抜きダイエットはおススメできない理由?

最近は、炭水化物を抜くダイエットが話題を集めていますが、極端な偏食になると、これまたストレスがたまってしまいます。
炭水化物は、生命活動に必要なエネルギー源ですから、摂取量が少なくなると行動力や思考力が鈍くなるんです。
さらに、ストレスを感じた時に分泌される「抗ストレスホルモン」の分泌が滞ってしまい、心身がどんどん弱っていきます。

社会生活で毎日ストレスを受けているうえに、こうした食生活の乱れでカラダに負荷がかかると、健康的な生活や快眠が得られなくなることは明らかですね。



このようなトラブルを避けるためにも、下記に挙げる食生活の基本を実践するようにしましょう。

・朝食は必ず食べる
・1日3食、なるべく同じ時間に食事をする
・食べ過ぎを防ぐために、よく噛むことを意識する

食生活を正せば、自律神経の働きが正常になり、ストレスへの対応力が高まります。

その結果、夜は心身のリラックスが進み、睡眠の質が向上するという好循環が生まれますので、今すぐ自身の生活を見直してみてください。

(監修:精神科医・内科医 豊田早苗医師)