【中高年の睡眠で注意したいいびきと歯ぎしり】具体的な防止対策は?
年を重ねると増える、いびきと歯ぎしり。
いずれも、寝ている間に無意識で行なってしまう癖だけに、気付きにくいのが難点ですが、放置しておくと睡眠障害を引き起こすだけでなく、命に関わる病気につながることも。
いびきは寝具の機能性で防ぐ
仰向けで寝ていると、舌の根の部分が重力で下がってしまい、空気の通り道である気道が狭くなってしまいます。
呼吸のために取り込んだ空気がここを通る時に、狭くなった気道が振動すると、いびきが発生するのです。
いびきの原因はさまざまですが、寝姿勢も大きく関係しています。
首が沈み込むような枕やマットレスを使っていると、喉が押されて気道が狭まりますので、へたりが目立つマットレスなどを使っている方は要注意です。
いびきは重症化すると、睡眠時無呼吸症候群を引き起こし、脳梗塞や心筋梗塞など、命に関わる病気の原因となります。
睡眠中に起こる突然死も、こうしたいびきの重症化が原因となっていることが多いようです。
朝起きた時に、寝た気がしないと感じたり、喉が異常に乾いたりといった症状がある方は、いびきをかいている可能性があります。
睡眠時無呼吸症候群にならないようにするためにも、反発力の高いマットレスや、少し低めの枕に買い替えて、気道が確保される寝姿勢に改善してみてください。
歯ぎしりを感知する方法はない?
いびきと並んで、寝ている間の悪癖として挙げられるのが歯ぎしりです。
歯ぎしりをする原因はストレスで、イライラした気分を解消するために歯をカチカチ鳴らしたり、食いしばりを続けたりすると考えられていますが、根本的な解決法は見つかっていません。
歯がぐらつく、先端が欠けてきた、冷たい食べ物がしみるなどの症状がある方は、口腔外科に足を運んでマウスピースを作ってもらいましょう。
マウスピースを歯に装着して寝れば、歯ぎしりによる歯や歯茎へのダメージが、かなり軽減されますよ。
また、寝返りがうちにくいマットレスを使っていることも、歯ぎしりにつながる可能性が・・・。
同じ姿勢で寝ていると、圧力がカラダの一部に集中しますし、熱もこもって寝苦しくなり、ストレスがたまります。
こうした環境が原因で、歯ぎしりをすることも考えられますから、今使っている寝具の機能が低下していたら、健康維持と快眠のために、新しい寝具に買い替えることを検討してみましょう。
寝ている間にストレスがたまらないように、通気性や放湿性が高いのはもちろんのこと、復元率の数値にも注目してください。
この数値が高ければ高いほど、寝具はへたりにくく、自然な寝返りがうてるようになるんですよ。