コラム November 19, 2020

女性の方必見!見落としがちな貧血の症状と睡眠の見直しポイント

わたしたちの生命活動をつかさどる血液は、睡眠中(午前1時~3時)に生成量が上昇します。
この時間帯に深い睡眠を得ないと、体内が血液不足になって、さまざまな病気リスクが高まるんです。

とくに、貧血になりやすい女性は要注意!
“たかが貧血“と軽視せず、睡眠と食生活を見直してみましょう。

h3>貧血が引き起こすさまざまな症状 カラダ中をめぐる血液には、生命活動に必要な酸素を全身に届けるという役目があります。
しかし、血液中の「ヘモグロビン」という成分が減ってしまうと、酸素の供給量が減少してしまい、めまいやふらつき、動悸や息切れといった症状を引き起こすのです。

これが、貧血のメカニズムです。
重度な貧血に陥ると、酸素を送り出す心臓に負荷がかかり、心不全を発症することもあります。

また、脳が継続的に酸素不足の状態に陥ると、集中力や記憶力が低下しますし、うつ症状を引き起こすこともあるんです。
貧血は女性なら誰もが抱える症状と軽視しがちですが、このようにさまざまな病気の原因となり、日常生活にも支障が出てきますので、心当たりがある方は内科を受診しましょう。

血液検査をすればヘモグロビン値を調べられますから、貧血の程度や対策もわかりますよ。

貧血対策は食生活と深い睡眠にあり!

貧血にはいくつかの種類がありますが、一番多いのは「鉄欠乏性貧血」です。
文字通り、体内の鉄分が不足することで起こる病気で、生理だけでなく、痔や胃潰瘍などによる出血が続くことで発症します。

鉄分は食事から摂るのが基本で、レバーや貝類(あさり等)、ほうれん草や小松菜などに多く含まれています。
まずは、こうした食品を日々の食事に取り入れることが、貧血の予防と改善の第一歩になるんです。

また、冒頭でもお話ししましたが、血液は睡眠中に多く生成されるのですが、眠りが浅いとその生成量が減ってしまいます。
もし、寝つきが悪いとか、夜中に何度も目が覚めるといったお悩みを抱えている場合は、敷寝具の状態をチェックしてみて下さい。



・陰干しなどのケアをしても湿気が抜けない
・寝返りがうちにくい
・生地を手で押すと形状が元に戻らない
・かびの臭いがする
・朝起きると腰や背中が痛い

上記のうち、今使っている寝具に1つでも当てはまる項目があったら、すぐにでも寝具を買い替えるべきです。
さらに、寝室は秋シーズンであれば室温を22~24度程度に、湿度は50%になるように調整してください。

食生活と睡眠環境を見直せば、貧血になりにくい体質になり、仕事や家事もテキパキこなし、充実した日々を送れますよ!

(監修:精神科医・内科医 豊田早苗医師)