コラム November 23, 2020

肥満防止の基本は”正しい睡眠”!知っておきたい3つのポイントは?

毎日酷暑が続いた夏が終わり、食欲の秋を迎えました。
暑さでたまった疲労も回復してきて、食欲が旺盛になっている方も多いことでしょう。

しかし、今の時期はカラダが太りやすい状態にあるので、注意が必要です。
本記事を参考に生活習慣の改善ポイントを覚え、食べても太りにくい体質を手に入れましょう!

秋に太りやすくなる2つの理由

昔から“食欲の秋”と言われているように、秋シーズンは旬の食材が多いこともあいまって、食事の量が増える傾向にあります。
これには、2つの理由があるんです。
1つ目に挙げられるのは、暑い日が続く夏は胃腸のはたらきが弱まるため、消化・吸収機能の低下が食欲を抑えられていたこと。

2つ目の理由は、代謝が低下しているからです。
食べ物の吸収機能が落ちた状態だと、栄養素が効率的にエネルギーに変わらず、脂肪として体内にため込みやすくなるんですね。
さらに、夏場に冷たい食べ物や飲み物を多く摂ったことで、カラダが冷えてしまっており、代謝がさらに悪くなっていることも考えられます。

食べる量は変わらないのに、いつもより体重が増えてしまうという方は、代謝を上げるために運動量を増やすように心がけてください。
体温が一番高くなる午後4時前後に、ジョギングや水泳などの有酸素運動をすると、余計な脂肪を落とせますし、代謝アップにもつながりますよ。

睡眠不足も肥満をもたらす?

夏の疲れや食べ過ぎ以外にも、肥満を招く原因は生活習慣の中に潜んでいます。
その代表格として挙げられるのが、睡眠不足です。

睡眠時間が減少すると、食欲増進ホルモンである「グレリン」の分泌量が増加する一方で、食欲を抑える「レプチン」は減少します。
これは人間の生存本能ともいえる機能で、脳は「睡眠不足=生命の危機」と捉え、カラダに脂肪をため込んで“備え”に入るんです。



食欲が抑えられないというお悩みを抱えている方は、1日7時間前後(シニアの方は6時間)の睡眠時間を確保してみてください。
さらに、寝心地の良い寝具を購入したり、寝室を秋の睡眠に最適な環境(温度は22~24度、湿度は50%)に整えたりすれば、眠りが深くなって過食の原因となるストレスの解消も進みますよ。

(監修:精神科医・内科医 豊田早苗医師)