冷え症になると男性も不眠になる?機能が低下した寝具との関係は?
人間には素晴らしい体温調整機能が備わっていて、暑かったら汗をかいてその気化熱でカラダをクールダウンさせ、逆に、寒くなったら血管を収縮させて体温の放出を防いでいます。
しかし、冷え症になると環境が改善しても、手足が冷たいままになって、これが不眠症を招く原因になるのです。
男性にも増えている冷え症
冷え症になる原因はさまざまですが、最近の例で多いのは、自律神経の乱れです。
人間が本来持っている体温調整機能を使わず、暑ければ冷房、寒かったら暖房で体温調整していると、カラダが急激な温度変化について行けなくなります。
これによって、体温や血流などをコントロールする自律神経が失調し、体温が常に低い状態を招くのです。
冷え症は女性に多いですが、生活習慣の乱れも影響して、最近は男性でもこの症状に悩む人が増えているんだそうで・・・。
冷え症になると、カラダの先端が冷えてしまい、寝る前に必要な深部体温の低下が起こりにくくなり、寝つきが悪くなって不眠につながることが多いので、注意が必要です。
ちなみに、洋服を重ね着したり、靴下を履いて寝ていたりしても、これでは皮膚温度を一時的に上げるだけなので、冷え症の根本的な改善にはつながりません。
寝具の機能低下も冷え性を促進する
冷え症が進む原因は、機能が低下した寝具にも潜んでいます。
通気性が悪化したマットレスなどの敷き寝具には、汗の水分がたまっていて、ここで寝ると体温で蒸れた状態になってしまいます。
すると、カラダは汗に包まれて、その水分を放出する場所を失ってしまいますから、カラダから汗が蒸発する時に体温が奪われてしまうというワケなんです。
こうした点を踏まえて、布団のケアをしても通気性が改善しない、すでに寿命を超えている寝具を使っているといった場合は、放湿機能が高いマットレスに替えてみましょう。
寝ている間にかく汗がきちんと空気中に放湿されて、カラダが冷えない状態になれば、冷え症改善のきっかけになり、快適な睡眠が得られるようになりますよ。