コラム June 24, 2021

【接触冷感に関する正しい知識】冷却シーツやマットで眠りが浅くなる?

夏になると汗をかく量が増えますし、寝室の温度や湿度が高くなることから、寝苦しい夜が増えます。
こんな時に活躍するのが、「接触冷感」の機能を持った冷却シーツやマットです。
布団やマットレスに敷いて寝ることで、ひんやりする便利なアイテムですが、その特徴をしっかり覚えておかないと、かえって眠りが浅くなってしまうかも?

まずは接触冷感の意味を理解!

エアコンで寝室の温度を下げても、寝具内がムレた状態になって温度が上がってしまえば、熟睡どころではなくなります。
こうした睡眠環境改善のために、「接触冷感」タイプの補助寝具に人気が集まっていますね。
文字通り、カラダに触れるとひんやり感が得られるシーツやマットで、寝苦しい夜でも寝つきが良くなると評判です。
接触冷感素材の補助寝具は、それ自体に冷却効果があるのではなく、肌が触れることで熱を奪うことで快眠環境を作り出します。
素材に移る熱の量が多ければ多いほど、ひんやり感は高くなるというワケです。

冷却シートやマットは素材を慎重にチェック

ほとんどの冷却シートやマットは、朝までひんやり感が持続することはありません。
中には、カラダと素材が継続的に接していることから、カラダの熱によって逆に生暖かくなってしまう商品もあるので、注意が必要です。
また、汗の水分をしっかり吸い取り、放湿できる機能がないシートやマットも、寝ているうちに寝具内の環境が悪化して、夜中に何度も目が覚めてしまうことに。
具体的には、吸水性がほとんどないジェルやポリエチレン、ナイロンなどが使われた素材は、避けたほうが無難と言えるでしょう。
おススメは、麻素材です。
吸・放湿性に大変優れていて、肌触りがとっても滑らかなのが特徴で、夏の快眠サポーターになってくれます。
また、レーヨンが使われている素材でしたら、麻ほどではないものの吸水力がありますので、試してみる価値はありますね。
今年の夏は猛暑になることが予想されていますから、今のうちに今回紹介した快眠グッズを手に入れてみてはいかがでしょうか?
深い眠りが守られれば免疫力の低下も防げて、健康的な夏が送れることでしょう。

(監修:精神科医・内科医 豊田早苗医師)