コラム September 25, 2021

【この秋から始めたい朝散歩】日光浴でコロナに強い心身づくりを!

ようやく暑い夏も終わり、過ごしやすい季節に変わりつつあります。
その一方で、コロナウイルスの感染拡大は収束の気配をみせず、自粛生活を続けているわたしたちの心身はストレスフルの状態・・・。
こんな時期だからこそ、生活や睡眠の質向上につながる"朝散歩"を習慣にしてみませんか?

自粛生活で乱れがちな体内時計をリセット!

コロナウイルスが出現して、私たちの生活は一変しました。
多くの人が一時的なガマンと思っていた自粛生活は1年半以上も続き、仕事はテレワークにシフト。
その影響で1日の運動量は減ってしまい、旅行やライブ観戦といった趣味も奪われて、ストレスはたまる一方です。
このような生活を長期にわたって続けているため、生活のリズムが狂って不眠症状を訴える人が急増しています。
しかし、今後もコロナウイルスと共生していかなくてはいけない現状を考えるなら、対策を講じなくては心身がどんどん弱っていきますよね。

そこでみなさんにおススメしたいのが、朝散歩の習慣です。
毎日同じ時間に起きて、まずはカーテンを全開にして日光を浴び、眠気を感じさせるメラトニンの分泌を止めると同時に、体内時計をリセットします。
その後、自宅周辺を散歩して外の空気を吸いながら、適度な日光浴を続けましょう。
ただし、女性の方は紫外線対策をお忘れなく。

セロトニンの分泌でストレスに強くなる

日光を浴びると、体内でセロトニンという脳内物質が分泌されます。
"幸せホルモン"とも呼ばれている物質は、精神の安定や脳の活発な動きをサポートするなど、生活の質向上に欠かせない役割を持っているんですね。
さらに、セロトニンは先に挙げたメラトニンの原料となります。
メラトニンは、朝の日光浴をしてから14~15時間後に再分泌されますから、毎晩同じ時間に眠くなるという好循環が生まれるんです。

また、朝散歩と合わせて、体温が一番高くなる夕方に自宅で軽い筋肉トレーニングやヨガを行なえば、不眠の要因となる運動不足も解消。
適度な疲労がカラダにたまって、眠りの深度が高まっていくのです。
このような習慣を生活に取り入れて睡眠の質も向上すれば、免疫力の高まりやストレスの解消、肌コンディションの改善なども期待できますよ。
秋が深まって気温が低下すると、体調を崩しやすくなりますし、インフルエンザにかかるリスクも高まりますから、その前に朝散歩習慣で心身の強化を目指しましょう!

(監修:精神科医・内科医 豊田早苗医師)