コラム October 13, 2021

口呼吸が増える季節に試したい!マウステープで朝までグッスリ?

気温が下がると鼻づまりがひどくなり、睡眠中は鼻ではなく口で呼吸するようになることも。
これによって冷たい空気が体内に入り込んで気管支にダメージを与えるほか、いびきをかきやすくなるなど、快眠が妨げられてしまうのです。
このような睡眠トラブルを避けるのにうってつけなのが、マウステープなんです!

空気清浄と保温の役割を担う鼻

わたしたちは普段、鼻から空気を取り入れて肺に酸素を送っています。
鼻の中には毛が生えており、ここで空気中に含まれている不純物を取り除きつつ、冷たい空気を肺に送る過程で体温と同じ温度に温めているのです。
これが口呼吸に変わると、雑菌やウイルスが体内に入り込むようになりますし、空気の冷たさで呼吸器や肺がダメージを受けてしまいます。
このようなトラブルを避けるために、鼻は空気清浄と保温の機能を備えているんですね。
日中に口で呼吸をする癖があると気が付いたら、鼻呼吸に切り替えるようにしてください。

夜間の口呼吸防止対策は?

日中の口呼吸は意識することで改善できますが、問題は睡眠中です。
とくに、気温が下がる時期は鼻づまりが発生しやすくなり、眠りにつくと呼吸が苦しくなることから口呼吸に移る傾向に。
朝起きた時に、口内の渇きが激しいとか、喉がイガイガするといった症状がある方は、口呼吸をしている可能性が高いと認識しましょう。
このようなお悩みは、ドラッグストアなどで販売しているマウステープで改善できることがあります。
皮膚や粘膜などのかぶれを防ぐ工夫が施されたテープで、これを唇に貼って寝れば鼻呼吸が継続するというワケです。
口呼吸がクセになると、いびきをかきやすくなるという問題も発生します。
いびきは眠りを浅くするだけでなく、命にかかわる病気につながる睡眠時無呼吸症候群を引き起こすリスクも高めますので、早めに対策を講じてください。
マウステープを使っても症状が改善しない場合は、耳鼻咽喉科を受診しましょう。

(監修:精神科医・内科医 豊田早苗医師)