コラム December 24, 2021

【誰でもカンタンにできる快眠法】ため息をつくだけで自律神経が整う!

ストレスがたまると、「ハァー」とため息をついてしまいますね。
この行動を今晩から寝る前の習慣にして、快眠につなげてみましょう。
カラダに思わぬプラス効果をもたらし、ストレスに強い体質に変わるかもしれませんよ!

交感神経優位になるとカラダが酸欠に

極端に疲れていたり、ストレス過多の状態が続いたりしていると、夜になっても交感神経がONの状態になって心身が興奮状態に陥ります。
さらに、呼吸が浅くなって鼻ではなく口で呼吸するようになることから、体内に取り込む空気の量が減るんです。
これによって血圧が上昇して脳が興奮状態に陥り、血中の酸素濃度が低下して寝つきが悪くなってしまいます。
本コラムでも、"寝る前はリラックスすること!"と何度もうったえていますが、極度に心が緊張するとカラダも快眠の妨げとなる反応を起こしてしまうものです。

そこでみなさんにおススメしたいのは、緊張したらため息をつく習慣。
鼻から肺がパンパンになるぐらい息を吸い込んで、ゆっくり口から空気を出す、これを10回ぐらい繰り返してみましょう。
寝る前はため息の回数を増やして、副交感神経優位の状態にするのがポイントです。

腹式呼吸でさらにリラックス

呼吸法でもう1つ覚えていただきたいのが、腹式呼吸です。
カラダの力を抜いておヘソのあたりに力を入れ、時間をかけて口から息を吐きだします。
口をすぼめて空気が出る量を少なくなるように意識すると、たっぷり息を吐きだせますよ。
そして、今度は鼻から息を吸って限界に達したら3秒ほど息を止めます。

この呼吸法を5分程度繰り返すと、次第に心身が弛緩してリラックスをサポートしてくれるんです。
速効性はありませんが、ため息も腹式呼吸も習慣にして継続することで効果を発揮しますので、ぜひ、今晩から試してみてくださいね。

(監修:精神科医・内科医 豊田早苗医師)