最近、心療内科に子どもの患者さんが親御さんと一緒にやってきて、不眠の相談をするというケースが増えているそうです。
中でも多いのが、スマートフォンやゲーム、受験勉強を夜遅くまでやっているため、睡眠障害を発症している成長期のお子さん。
子どもの睡眠は、学力向上にも大きく関ってきますので、親御さんは今一度、ご家族の生活スタイルを見直すべきかもしれません。
大人と子供の必要睡眠時間は異なります
わたしたち大人は、毎日6~7時間ぐらいの睡眠が必要です。
これに対して子どもは、カラダが成長期にあり、とくに脳は記憶の定着と休息のためにも、しっかり休ませなくてはならないので、6~13才で9~11時間、14~17才で8~10時間程度は寝なくてはなりません。
(引用元:「必要と考えられている人間の年齢別睡眠時間・2015 米国国立睡眠財団)
しかし、最近はスマートフォンやゲーム機の普及、受験の低年齢化などが要因となって、慢性的な睡眠不足に陥っている子どもが急増していて、授業中に居眠りをするケースが増えているんだとか。
スマートフォンなどを遅い時間まで使っていると、ブルーライトが脳を覚醒させるため、眠れなくなってしまいます。
また、受験のためだからといって、遅い時間まで勉強するのは逆効果。
事実、しっかり睡眠をとっている子どもの方が記憶の定着率は圧倒的に高いので、お子さんを持つ親御さんは、学力向上のためにも生活パターンの改善に、家族ぐるみで取り組むようにしましょう。
お子さんの寝具にも配慮を
学力向上につながる睡眠で、もう1つ重要なのが、寝具の機能です。
記憶の定着には、深い睡眠が不可欠ですから、それをサポートする寝具を使用する必要があります。
・通気性が悪い
・反発力が弱く、寝返りが打ちにくい
・化学物質の発生量が多い
このような寝具で寝ていると、深い睡眠は妨げられて、睡眠不足に加えて眠りの質が低下しますから、お子さんが今使っている寝具の機能を念入りにチェックしてみましょう。
お子さんが自ら寝具のケアをすることは少ないでしょうから、知らず知らずのうちに不眠につながる睡眠環境になっていて、それが学力向上も妨げているかもしれませんよ!