コラム January 20, 2022

気分がリラックスしても快眠の妨げに?寝る前にやってはいけない3つの行動

毎日当たり前のようにしているリラックスするための行動の中には、快眠の妨げとなっているものもあるんです。
本記事で挙げる3つの行動が習慣になっている方は、今日から見直して睡眠の質を向上させるように努めましょう。

1.飲酒で眠くなっても睡眠は浅い

お酒を飲むと寝つきがよくなるからと、寝酒を習慣にしている方が多いですね。
アルコールには筋肉を弛緩させてリラックスを促す作用がありますし、脳の中枢神経の活動が抑えられることで、眠たくなってしまうんですね。
しかし、寝付きが良くなるのはいいのですが、脳をしっかり休ませる深い眠り「ノンレム睡眠」の割合が減ってしまうので、翌朝の目覚めが悪くなります。

また、体内でアルコールの分解が終わると夜中に目が覚めてしまい、そのまま朝まで眠れなくなるなんてことも。
酒好きの方にとっては生活習慣の改善はしんどいかと思いますが、寝る前はノンアルコールビールなどでリラックスしてみてはいかがですか?

2.ニコチンの作用で脳は覚醒状態に

喫煙習慣がある方は、布団に入る前にも一服しますよね。
たしかに、タバコを吸うと気分が落ち着きますが、ニコチンが体内に入ることで脳は興奮状態に陥るんです。
これによって眠りは浅くなり、睡眠の質はどんどん低下します。
タバコは百害あって一利なしの嗜好品ですから、禁煙外来を受診するなどして早期に禁煙を目指しましょう。
ちなみに、電子タバコの中にもニコチンが入っている商品もあるので、今すぐチェックしてみてください。

3.寝る前の入浴も脳を覚醒させる

寒い冬は寝る前にお風呂に入ることが多くなりますね。
とくに、冷え性の方は手足が冷たいと寝つきが悪くなるので、このような入浴法が習慣になっているのでは?
一見、快眠につながる入浴法に見えますが、私たちのカラダは寝る前に内臓付近の体温を低下させるんですね。
この体内活動が睡眠の質向上につながるのですが、入浴すると体温が上昇して寝つきが悪いなどの不眠症状が出てしまうことも。

快眠につながる入浴法は、布団に入る2時間前に39度ぐらいのお湯に15分つかること。
体温が2時間で急降下するので、寝付きの良さがアップしますし、深い眠りに誘われますよ。
以上、3つの習慣を挙げてみましたが、心身の健康維持のためにもすぐに実践してみてくださいね。

(監修:精神科医・内科医 豊田早苗医師)