コラム June 10, 2022

体温リズムを知れば快眠に近づく!朝食を抜くのはNGの理由とは?

みなさんは自分の体温が1日中同じではなく、一定のリズムを持っていることをご存じでしょうか?
そして、このリズムがわたしたちの快眠や健康を支えていることも。
今回は、体温と睡眠の関係について詳しく解説していきます。
わたしたちの体温は起床時から上昇していき、心身の活動モードのスイッチがONになります。
体温は夕方まで上昇し続けた後、寝る時間まで下降に転じますが、ある習慣がない方はこの体温変動が起きにくくなるんです。
その習慣とは、「朝食を摂ること」。
生命活動を維持するうえで必要不可欠な行動ですが、朝食は抜くという方が多いですよね?

しかし、人間が体内で熱を作り出すにはエネルギー源が必要で、それが食事というワケなんです。
体温が上がらないと仕事や家事の効率が上がりませんし、冷え性にもなって免疫力が低下して病気リスクもアップします。

体温が下がらないと寝つきが悪くなる?

さらに注目したいのは、体温と睡眠の関係です。
1日の活動で疲労がたまったカラダをクールダウンさせるため、夜は体温が下がるのですが、この変化が眠る合図にもなっているんですね。
しかし、体温の変動があまりない方はカラダが眠る体制に入らず、布団に入ってもなかなか寝付けなくなります。
このようなカラダの仕組みをしっかり理解して、まずは朝食を必ず食べる習慣を改めて徹底してください。
また、寝付きの悪さに悩んでいる方は、布団に入る2時間前に39度前後のお湯に15分浸かるのが有効的。
上昇した内臓の体温が入浴後に急下降し、この温度変化が眠気をもたらしてくれます。
さっそく、今日から試してみましょう!

(監修:精神科医・内科医 豊田早苗医師)