コラム July 18, 2022

夏の寝室を少しでも快適に!室温上昇を抑えるカンタンな方法とは?

一軒家の2階やマンションの角部屋に住んでいると、夜になっても室温が下がらないことがあります。
日中は冷房を使わない寝室などは、外より室内のほうが気温が高くなるなんてことも・・・。
このような不快空間を少しでも改善する方法を、本記事でお伝えしていきます。

夜に室温が上がるのは輻射熱のせい

朝から日が落ちるまで、建物には1日中太陽光が当たって熱が蓄積されます。
この熱は夜になると外ではなく、建物の内部へと移動するんです。
これが輻射熱(ふくしゃねつ)というもので、外は涼しいのに家の中は30度を超えてしまうなんてこともあるんです。
室内の空気ではなく、壁から熱が放出されている訳ですから、寝ようと思ったときにエアコンを点けても部屋がなかなか涼しくならないんです。

こうした熱対策で効果的なのは、日光が家の壁に当たらないようにすだれを立てかける方法ですが、マンションの最上階でしたら屋上からの熱は遮られませんよね。
そこでおススメしたいのが、エアコンの有効活用です。

エアコン+扇風機で寝室はかなり快適に

今年は日本の電力供給量がひっ迫しているため、各地で節電が呼びかけられていますが、暑いのを我慢すると睡眠の質が低下して体調を崩すワケにはいきません。
節電はテレビの輝度を落としたり、電気の明かりを少し暗くしたりして実現してください。
エアコンは室内が設定温度に達したら、電力使用量が減りますので、快眠環境を作るためには"点けっぱなし"が一番です。

寝室の場合は、寝る2時間ぐらい前にスイッチをONにして、壁に向けて扇風機を当ててください。
たったこれだけで布団に入るころには、快眠に最適な温度&湿度に下がっているハズです。
もちろん、気温が高い日は朝までエアコンを点けっぱなしに!
こうした冷房の使い方を実践すれば、夜中に暑くて起きることを防げますし、朝もスッキリした気分で目覚められますよ。

(監修:精神科医・内科医 豊田早苗医師)