コラム December 20, 2023

いびきがひどい人はすぐに病院へ!睡眠時無呼吸症候群の要因とは?

いびきをかいていると、一時的に呼吸が止まってしまうことがあります。
この呼吸停止が10秒以上、そして1時間に5回以上発生する場合は「睡眠時無呼吸症候群」と診断されるのです。
この病気を発症すると、日中の眠気が強くなって生活に支障が出ますし、心筋梗塞や脳卒中といった命に関わる病気を発症することも。
まずは、睡眠時無呼吸症候群になりやすい人の特徴を挙げていきますので、該当する項目がないかチェックしてみましょう。

1.寝酒が習慣になっている

轟音を伴ういびきは、空気の通り道である気道が狭まることで発生します。
お酒を飲むと筋肉が弛緩しますから、これによって舌が後退して気道を狭くしてしまうんですね。
早い時間帯における適量の飲酒であれば問題ありませんが、寝る前にお酒を飲むのが習慣になっている方は自分がいびきをかいているか否か、専用アプリでチェックしてみましょう。

2.肥満体型である

肥満体型だと首周辺にある脂肪の量が多く、これが睡眠中に気道をふさいでしまいます。
いびきをかいていない方でも、将来的に睡眠時無呼吸症候群になるリスクはありますので、今のうちに適度な運動を毎日行ない、食べ過ぎに注意するなど生活習慣を改善しましょう。

3.顔が小さくてあごが小さい

日本人の顔はあごが小さいので、睡眠時無呼吸症候群を発症しやすいといわれています。
また、舌が大きいとか、あごが二重になっている方も気道が狭くなる傾向にあるようです。

いびきをかいている方はすぐに医療機関の受診を

一緒に寝ているパートナーからいびきを指摘されたら、すぐに医療機関を受診して下さい。
一人暮らしのかたは、いびき測定アプリを利用して寝ている間の様子を確認してみましょう。
内科や呼吸器科、耳鼻咽喉科に行けば、自宅でできる簡易無呼吸検査を行なってくれます。
無呼吸の時間が長いとわかったら精密検査を行ない、無呼吸状態を改善しないと判断された場合は、マウスピースを装着したり、鼻から空気を送って気道を確保する機器(CPAP)を取り付けるといった治療が始まります。
早めの治療があなたの命を救いますし、日常生活における事故も防げます。
いびきの症状がないと思っている方も、自身の睡眠状態をチェックするためだと考えて、いびきアプリの使用を試してみてくださいね。

(監修:精神科医・内科医 豊田早苗医師)