リビングと寝室が分かれている場合、寒い冬は非常に激しい温度差が発生します。
暖房をつけたポカポカのリビングで寛いでいるうちに眠くなっても、冷え冷えとした寝室に移ると目が覚めてしまったなんてこと、みなさんも経験しているのでは?
こうした温度差は、快眠にも影響を及ぼしますので、寒い夜は寝る前にエアコンをつけておくことを習慣にしましょう。
寒暖差が激しいと脳が興奮状態に
わたしたちのカラダには、優れた温度調整機能が備わっています。
寒いと感じれば、交感神経がONの状態になり、血管を収縮させてカラダから体温が奪われるのを防いでいるんです。
しかし、寝る時に交感神経が活発になっていると、脳が興奮した状態になってしまうため、寝つきが悪くなってしまいます。
このような状態を避けるためにも、寒い日は寝る30分前を目安に、エアコンをつけて寝室を温めるようにしましょう。
自律神経のケアにもつながる
温かい睡眠環境を作ることのメリットは、他にもあります。
・メリット1.布団が温かくなる
寝室のエアコンをつけたら、掛布団をはがして暖気が当たるようにしておきましょう。
こうすれば、敷布団や掛布団も温まりますので、眠りにつきやすくなりますよ。
・メリット2.冷え症が悪化しない
人間のカラダは、急激な温度変化にさらされると、血流や体温調整を司る自律神経がダメージを受けます。
これによって、冷え症を抱えている方は、さらに血流が悪くなったり、体温が上がらなくなったりするなど、症状が重症化するのです。
しかし、室内の温度差をこのように低くすれば、自律神経のケアにもつながり、深い睡眠で疲れた神経の修復も進むことでしょう。
・メリット3.寝つきがよくなる
わたしたちのカラダは、寝る前に内臓や脳の温度(深部体温)を下げる必要があるので、寝る時は手足の温度を上げて発汗を促し、気化熱でカラダの熱を放出しています。
しかし、寝室や布団の中が寒いと、皮膚の温度が下がってしまうため深部体温が低下せず、これが寝つきの悪さにつながるんです。
逆に、適温の環境で布団に入れば、寝つきがよくなって良質な睡眠がとれるようになりますので、朝の目覚めもよくなり、午前中から活動的に生活できることでしょう。
寝る前に寝室を温めるというカンタンな行動で、睡眠環境は大幅に改善します。
冬になると決まって寝つきが悪くなる方は、今回紹介した方法を、ぜひ、試してみてくださいね!