タバコの健康被害は何年も前から叫ばれていましたが、ここ数年、受動喫煙の害などもクローズアップされてきたこともあって、禁煙に踏み切る人が増えました。
中には、タバコより体へのダメージが少ないと考えて、電子タバコに切り替える人もいますが、意外な落とし穴に気がついていないことも・・・。
不眠の悩みは、もしかしたら電子タバコが原因かもしれませんよ。
寝る前のニコチン摂取は脳を覚醒させる
わたしたちが快眠を得るには、寝る前に心身が刺激を受けることを避ける必要があります。
照明の明るい光、アルコール、カフェインなどがその代表格として挙げられますが、タバコに含まれるニコチンも見逃してはいけません。
タバコを吸ってニコチンを体内に取り込むと、一時的に気分が落ち着きますが、実は禁断症状が収まるからリラックスできるのであって、プラスの効果は全くないんです。
逆に、ニコチンの作用で脳は活性化しますし、しばらくするとニコチンが切れて、またタバコが吸いたくなる禁断症状が出るなど、喫煙はまさに「百害あって一利なし」の習慣なのです。
もちろん、寝る前に一服すると、脳が覚せい状態になって寝つきが悪くなりますから、睡眠障害が発生している方は、すぐにでも禁煙するようにしてください。
電子タバコはすべてがニコチンレスではない?
火をつけてタバコの葉を燃やすタイプと違って、電子タバコはカラダに害がないという認識が広まっています。
しかし、電子タバコの中にも、タールは使われていなくても、ニコチンが含まれているものもあるんです。
もし、すぐに禁煙できない方は、まずはニコチンとタールの両方が含まれていないタイプの電子タバコを使いつつ、クリニックなどの禁煙外来に足を運んでみましょう。
健康保険適用で、無理のない禁煙ができますから、肺などの呼吸器へのダメージを軽減できますし、快眠習慣も取り戻せますよ!