寝る時に頭を乗せるために使う枕は、自分好みの高さや素材で選びがちです。
しかし、寝ている間に頭部が沈みすぎたり、寝返りが打ちにくい状態になったりすると、首や肩の筋肉が緊張して、起床時のコリや痛みにつながることも。
さらに、眠りが浅くなってさまざまな病気リスクも高まりますので、本記事を読んで枕選びの重要ポイントを押さえておきましょう。
枕は首のカーブに合わせることが重要
わたしたちの首の骨は、まっすぐではなく、緩やかなS字カーブを描いています。
枕に頭を乗せた時にこの状態を保てないと、首の骨が次第にまっすぐになっていき、「ストレートネック」の状態になってしまうのです。
ストレートネックになると、肩こりや頭痛が慢性化していきますし、首が回らない、腕があがらないといった症状がでることも・・・。
このようなトラブルを避けるためにも、枕は高さと形状選びが重要になってくるのです。
布団に仰向けになって天井を見た時、目線がほんの少し下がる高さになったら、首のカーブに合っていると判断してください。
もし、顎が沈み込んで目線が極端に下がるようでしたら、枕の下にタオルを敷いて高さを調節するといいですよ。
ウレタン素材の枕はこまめに陰干しでケア
枕の機能でもう1つ覚えておきたいのは、汗の吸収と放湿です。
寝ている間は頭からも発汗しますから、寝苦しくなって目が覚めることがないよう、水分をしっかり吸い取る必要があります。
しかし、通気性が悪い枕を使っていると、汗の吸収力が低下するだけでなく、ダニやカビが発生して病気リスクが高まるんです。
パイプやビーズ素材の枕は水分がこもりにくいですが、人気のウレタン素材は寝心地がよい一方で、放湿力が劣っています。
こうした特徴を踏まえて、枕は起床後に立てかけておいて、中の湿気がしっかり飛ぶようにしておきましょう。
休日は、扇風機の風を当てながら陰干しすると、機能低下が防げますよ!