コラム June 23, 2019

気温が高くなる季節こそ“カラダの冷え”に注意!夏でも冷え性になる?

女性に多いと言われている冷え性ですが、最近は男性にもこの症状が増えています。
冷え性になる1つの要因として挙げられるのは、自律神経の乱れですが、これは季節の変 わり目である今の時期に発症することが多いんです。

冷え性が原因で不眠になるメカニズム

自律神経には、わたしたちの生命活動をコントロールする役割があり、体温や血流、臓器 の働きなどをコントロールしています。 気温が高ければ、自律神経が発汗を促して体温を下げますし、寒い場所に行けば血管を収 縮させて体内から熱が放出される。
これが、カラダの体温調整機能です。 shutterstock_466305530 しかし、カラダが冷えた状態が続くと、朝から晩まで体温が上がらなくなってしまって、 自律神経のはたらきが次第に落ちていきます。 わたしたちは、寝る前に疲労回復を進めるために、内臓の温度を下げているのですが、自 律神経が体温をしっかり下げないと、寝つきが悪くなってしまうのです。
これが、冷え性が引き起こす不眠のメカニズムです。
さらに、日中は臓器や脳の働きを活性化させる自律神経には、夜は心身の活動力を低下さ せて、休息モードに移すという役割があります。
しかし、冷え性が慢性化すると、この切り替えができなくなり、夜になっても心身がリラ ックスせず、眠りについても夜中に何度も目が覚めてしまい、睡眠の質がどんどん低下し ていくのです。 shutterstock_662782693

通気性の悪い寝具も冷えを助長する

冷え性は、寝ている間にも症状が悪化します。
とくに、通気性が低下している寝具で寝ていると、汗の水分が敷き布団にたまっていき、 これが体温によって温まることで睡眠環境が悪化。 温度だけでなく湿度も高まりますから、寝苦しさで睡眠が浅くなりますし、汗が皮膚にま とわりついて、気化熱によって体温が奪われていくのです。
こうした悪循環に陥らないためにも、天日干しや陰干し、布団乾燥機の利用などで、寝具 のケアをこまめに行なうようにしましょう。 shutterstock_735732283 (1) ケアを徹底しても寝具の状態が改善しない場合は、通気性だけでなく、吸・放湿性もすぐ れた新しいマットレスに買い替えてください。
睡眠は1日の活動でたまった疲労やストレスを解消し、翌日の活力をチャージするための 活動ですから、機能が低下した寝具を使い続けていると、免疫力がどんどん低下していき 、ココロの病気も発症しやすくなるので、軽視は禁物です!