コラム June 02, 2019

朝日を浴びないと老化が進む!睡眠ホルモンのもう1つの役割とは?

わたしたちが毎日同じ時間に眠くなるのは、メラトニンというホルモンが規則正しいリズ ムで分泌されているからです。
しかし、近年の研究で、このホルモンにはもう1つ大きな役割があることが分かりました 。
それは、女性なら誰もが興味津々の「アンチエイジングの促進」です。 shutterstock_1064391419

メラトニンは朝日を浴びた15時間後に再分泌が始まる

朝、目が覚めた時は、どんなに寝起きがよい方でも、少なからず眠いと感じるものです。
これは、睡眠ホルモンであるメラトニンの作用によるもので、起床後に光を浴びるとその 分泌が止まり、脳は次第に覚醒していきます。
そして、それから約15時間後に再分泌が始まり、さらに2時間ぐらい経過したころから眠 気が発生するんですね。 こうしたホルモンのはたらきによって、わたしたちは夜になると自然に眠くなり、睡眠活 動に移ることで心身の休息を進めています。 朝起きたら、すぐに日光浴をすることが重要と言われるのは、メラトニンの分泌リズムを 乱さないためなのです。 shutterstock_1033161920

紫外線やストレスで増える活性酸素も除去

メラトニンには、睡眠を促すはたらき以外にも、美容を守るための重要な役割があります 。
それは、活性酸素を除去することです。
活性酸素は、体外から侵入したウイルスなどを死滅させる役目のある物質ですが、紫外線 を浴びたり、ストレスを感じたりすると体内でその量が増えて、正常な細胞を老化させる という性質があります。 年を重ねると肌荒れが進み、シミやシワが目立つようになるのは、活性酸素が増えすぎて 、老化が加速してしまうことが大きな要因です。 みなさんも、美容にマイナスとなる活性酸素を減らすために、抗酸化作用が高い食品を摂 ったり、高価な美容液でスキンケアをしたりと、アンチエイジングに力を入れていること でしょう。
しかし、メラトニンがしっかり働かなくては、肌細胞の老化は食い止められませんから、 改めて起床後はすぐに、朝日を浴びることを習慣にするようにしてくださいね。 shutterstock_1033168504 また、起床時間をいつも同じにすることも重要です。 休日に昼頃まで寝たりして、メラトニンの分泌が止まる時間が遅くなれば、夜に再分泌が 始まる時間がずれます。
その結果、睡眠不足に陥って肌トラブルが起きやすくなってしまいますから、休日も平日 と同じ時間に起きるようにしてくださいね。