コラム July 12, 2019

電子タバコのせいで不眠に?煙やニオイがなくても睡眠に悪影響!

喫煙による健康リスクは昔から指摘されていましたが、最近は受動喫煙も危険と分かり、タバコ人口が年々減っています。
その一方で、ニオイがほとんどない電子タバコに人気が集まっているのですが、実はこのタイプのタバコにも、肺や喉に大きなダメージを与えるだけでなく、睡眠にも悪影響を及ぼす「ニコチン」が含まれているんです! shutterstock_413418700

タバコを吸ってリラックスは気のせい?

最近は、外ではもちろんのこと、飲食店でも完全禁煙のお店が増えてきたため、喫煙者の方は肩身が狭い思いをしているようですね。
タバコを吸うのは、気分が落ち着くからというのが最大の理由として挙げられていますが、実はニコチンがカラダに入ると、リラックスどころか脳が緊張状態に陥ること、ご存じでしたか?
ニコチンには、非常に高い依存性があります。 長期間喫煙している方がタバコを吸わないでいると、血中のニコチン濃度が下がり、ココロを不安定な状態にするんです。 このタイミングでタバコを吸うと、気分が落ち着きますから、多くの方がタバコを吸うとリラックスできると勘違いしてしまうんですね。 shutterstock_403535411

“電子タバコは害がない“も大きな勘違い

一般の紙タバコの利用者が減る一方で、人気が高まっているのが、水蒸気を吸い込む「電子タバコ」です。
このタイプのタバコでしたら、カラダに害が加わらないと考えている人も多いのですが、実はこれも大きな勘違い。 電子タバコの中にも、ニコチンが含まれているタイプが多く、たとえ水蒸気の状態で吸っても、健康リスクは紙タバコと変わらないのです
。 また、ニコチンには強烈な脳の覚醒作用があるため、寝る前に吸うと寝つきが悪くなるとか、眠りが浅くなるといった睡眠障害が出やすくなります。
もし、電子タバコを吸い続けるのでしたら、試しにニコチンやタールがないタイプの商品を選ぶようにしましょう。 shutterstock_211519611 それでも物足りないと思ったら、医療機関の禁煙外来に行くことをおすすめします。
健康保険が適用される治療で、禁煙に導いてもらえますよ。