コラム August 06, 2019

【冬の寝つきをよくするコツ】頭部は冷やして寝るのが基本!

わたしたちのカラダは、夜になると内臓の温度を下げて、1日の活動で蓄積した疲労回復 の準備に入ります。
しかし、体温が下がらないと寝つきが悪くなり、これが睡眠不足や浅い眠りの原因になる ことも。
とくに、頭部は少しひんやりさせるぐらいにしないと、心地よい眠りにつけなくなるんで す! shutterstock_653166973 (3)

脳も睡眠中は休息モードに入る

カラダの生命活動を円滑にするために、わたしたちは体内で熱を作り出しています。
体温が上がれば脳のはたらきも活発になりますし、筋肉も動かしやすくなりますから、日 中は行動力がどんどん上がっていくんですね。
しかし、1日中フル活動を続けていると、疲労やストレスがたまって病気の原因となりま すから、夕方ぐらいから体温は下がり、寝る前は脳を含めた内臓の温度(深部体温)も低 下するのです。
こうしたカラダの仕組みを考えて、寝る直前に体温を上げるような活動(運動や入浴)を 避けつつ、脳の温度も下がるような工夫をすることで、寝つきがよくなるうえに、朝まで 目が覚めることなく、グッスリ眠れるようになります。
寝つきが悪いとお悩みの方は、今使っている枕をチェックしてみてください。
通気性が悪く、湿気がたまっているようでしたら、早急な改善が必要です。 shutterstock_1175265391

穴の開いた枕と麻の枕カバーで冬の快眠が実現!

わたしたちは寝ている間に、コップ1杯分の汗をかきますが、これは頭部も同じです。
とくに、後頭部からは大量の汗の水分が放湿されますので、できれば朝起きたら枕を立て 掛けて陰干しをして、しっかり湿気を飛ばすようにしましょう。
ただし、これだけでは布地にしみこんだ水分は完全に放湿できませんので、陰干しケアを 繰り返しても状態が改善しない場合は、通気性のよい枕に買い替えることをお勧めします 。 枕の内部に穴が開いていて、水分が放出されるスペースが作られているタイプの寝具でし たら、カンタンな陰干しだけでも十分に湿気を飛ばせるんです。 shutterstock_1035286504 さらに、通気性をさらに向上させる、麻でできた枕カバーを使えば、後頭部に熱がこもり にくくなりますので、寝つきの改善が期待できますよ!

(監修:精神科医・内科医 豊田早苗医師)