コラム May 25, 2021

体温が低いと免疫力が低下する?コロナ禍で注意したい生活習慣とは?

新型コロナウイルスの第3波が収束に向かったかと思ったら、今度は変異種が猛威を振るい始め、一部の地域では3度目の緊急事態宣言も発出されました。
ワクチンの接種も始まりましたが、まだまだウイルスと共存する生活は続きそうです。
このようなコロナ禍で注意したいのは、免疫力の低下です。
とくに、体温が低い方は要注意!
本記事では、体温と免疫力の関係を解説していきます。

血行不良で免疫力が低下する理由

わたしたちのカラダには、体内に侵入したウイルスなどの異物を白血球が攻撃して、健康体を守る免疫力が備わっています。
しかし、血のめぐりが悪くなって白血球の活動力が鈍化すると、必然的に免疫力も落ちていくのです。
その要因の1つとして挙げられるのが、カラダの冷えなどが引き起こす低体温で、一般的には体温が1度低くなると、免疫力が30%以上下がると考えられています。

コロナ禍で自粛生活を送っていると運動量が減るうえに、生活リズムも乱れがちになりますよね?
言うまでもないことですが、免疫力が低下するとコロナウイルスにも感染しやすくなりますから、いま一度、生活習慣の見直しと改善を徹底しましょう。

体温を上げるために絶対必要な習慣とは?

成人の平熱は36~37度ですが、35度台という方は要注意です。
気温が高い季節でも血行不良が発生していて、白血球の活動力が低下している可能性があります。
人間の体温は起床時から上昇していき、夕方ごろに一番高くなるのですが、1日中35度台から変化しない場合は低体温であると自覚して、体温が上がる習慣を取り入れましょう。

まず、朝はしっかり食事を摂ること。
体温を作り出すエネルギーは食べ物が源になりますから、朝食抜きの生活は免疫力低下につながるのです。
日中は適度な運動を行ない、ストレス発散の時間を必ず確保します。
外出できない場合は、ラジオ体操やヨガなどに挑戦してみてください。
カラダを動かすことはストレス解消もサポートしますし、睡眠の質も向上します。
夜になったら、冷たい食べ物や飲み物の摂取は避け、入浴時にお湯に浸かるなどして、"温活"に努めましょう。
とくに、入浴は重要なポイントで、シャワーだけで済ませてしまうとカラダの深部まで温まらないので、39度程度のぬるま湯に15分程度浸かるようにしてくださいね。
お風呂から出たら、すぐにカラダの水分をバスタオルでふき取り、髪の毛はドライヤーでしっかり乾かすということもお忘れなく。
気化熱でせっかく温まったカラダから、体温が奪われてしまいますから。
布団に入る2時間前にこのような入浴を行なえば、寝付きもよくなって自律神経の乱れも改善し、体温が次第に上昇することが期待できますよ。

コロナ対策としてはもちろんのこと、快眠のためにも本記事で紹介した習慣を実践してみてください。
※本記事は2021年4月20日に執筆しています

(監修:精神科医・内科医 豊田早苗医師)