コラム August 17, 2019

寝つきが悪い人は要注意!咳止めや風邪薬で体調が悪化する?

次第に寒さが増して体調を崩しやすいこの季節、ドラッグなどで薬を買って寝る前に飲む方が多くなります。

しかし、普段から寝つきが悪い方は、薬の成分に注意しなくてはなりません。

咳などの症状はおさえることができても、眠りが妨げられることがあるんですよ!

“無水カフェイン”で眠れなくなる?

体調不良を改善するために不可欠なのは、栄養補給と十分な睡眠です。

薬を飲むのも1つの方法ですが、咳止めや風邪薬は、あくまでもつらい症状をおさえるためのものであって、体調の回復に直接作用することはありません。

それどころか、薬のなかには眠りを妨げて、症状をさらに悪化させる成分も含まれているんです。

その代表格として挙げられるのが、「無水カフェイン」です。

脳の神経に作用して痛みを和らげたり、咳の発生をおさえたりと、さまざまな効果があります。

その一方で、コーヒーや緑茶などに含まれているカフェインと同じで、眠りを妨げる作用もあるため、薬を飲むことで十分な睡眠がとれなくなることもあるんです。

カフェインに反応しやすい方は薬剤師に相談を!

普段からカフェインを摂取すると寝つきが悪くなる方は、このような薬の作用をしっかり覚えておき、薬を買うときは、カフェインが使用されていないタイプの商品を選ぶようにしましょう。

パッケージを見てもカフェインの有無が分からない場合は、ドラッグストアに常駐している薬剤師に相談してみるといいですよ。

これから、どんどん気温が下がって、ウイルスなどの活動力がアップしていきますから、薬の特徴もあらかじめおさえておくとともに、普段から免疫力をアップさせるために、睡眠環境を整えることもお忘れなく!

布団がへたっている、陰干しなどをしてもじめじめしているという場合は、病気の予防もかねて新しい寝具に買い替えることをおすすめします。


(監修:精神科医・内科医 豊田早苗医師)