コラム September 22, 2019

掛布団のかけすぎで眠りが浅くなる?効果的な寒さ対策はパジャマ!

寒い季節になると、何枚も掛け布団をかけて寝るという方が増えますが、実はこの暖を取る方法が不眠を招くことがあるんです。

冬になると寝つきが悪くなる、朝起きたらカラダが痛いという方は、本記事を読んで掛布団の使い方を見直してみましょう。



寝床内気候は33度の温度を目安に!

布団に入って寒いと感じた時、温度を上げるのに手っ取り早いのが、掛け布団を何枚もかける方法です。

しかし、カラダの上に掛ける布団の枚数が多くなればなるほど、睡眠にさまざまな悪影響が及ぶ可能性が高まります。

まずは、布団の中の温度や湿度(これを、寝床内気候といいます)が上がりすぎて、寝苦しさがアップすること。

布団の中は温度が33度、湿度は50%前後に保つのが基本ですから、掛布団で保温性が高まりすぎると、寝ているうちに体温が上がって寝床内気候が悪化することもあります。

また、布団の重さで寝返りが打ちにくくなるのも大問題です。

寝返りには、同じ寝姿勢をとることで発生するカラダへの圧力を解放し、敷寝具とカラダの間にたまった熱を解放する役割がありますが、これができなくなると寝床内気候はさらに悪化しますし、起床時に腰や背中に痛みを覚えるのです。



保温性の高いパジャマで冬も快眠

寒くて寝つきが悪くなるとか、夜中に何度も目が覚めるという方におすすめなのが、保温性の高いパジャマの使用です。

起毛加工が施されている「フランネル」や「コットンパイル」などの生地でしたら、カラダの熱をしっかり閉じ込めてくれる上に、寝ている間にかく汗もしっかり吸ってくれます。

また、布団に入るときに寒さを感じる場合は、寝る30分ぐらい前に、寝具の放湿を兼ねて布団乾燥機をかけておくといいでしょう。

こうした工夫をすれば、冬でも最適な寝床内気候を保つことができ、深い眠りをしっかり得ることで、毎日いきいきとした暮らしが送れるようになりますよ!

(監修:精神科医・内科医 豊田早苗医師)