コラム October 26, 2019

【眠れない日が続く時の対処法】心療内科医にはいついくべき?

悩み事を抱えていたり、不規則なシフトで働いていたりすると、睡眠のリズムが崩れて眠りたい時間に寝られなくなります。

こうした症状が一時的であればいいのですが、長期にわたって続く場合は、適切な対処法で改善を努めなくては、心身の不調がひどくなるんですね。

そこで頼りにしたいのが、心療内科などの医師。

早めの相談、治療が、快眠と健康を取り戻すのに役立ちますよ!

我慢や頑張りが不眠症状を悪化させる

不眠に悩んでいるみなさんは、下記のような症状が出ていませんか?

・食欲がない、もしくは、過食をしてしまう
・一日中、カラダのだるさを感じ、やる気が起こらない
・気分が沈んだままで、思考が悲観的になる
1つでも当てはまる症状があって、2週間以上続いている場合は、迷わず心療内科などに足を運んで、専門医に診てもらうことをおススメします。

不眠を放置しておくと、寝ている間に行われる疲労回復とストレス解消が進まず、心身がどんどん疲弊していくんですね。

一時的に、仕事や家事を頑張ることができても、その反動でさらに症状が悪化して、気が付いたらうつ病や命にかかわる病気を引き起こすことも・・・。

心療内科では、患者さんの生活環境や悩み事、日常の習慣などを医師が細かくヒアリングして、最適な改善方法を一緒に考えてくれます。

症状を解消するために、睡眠薬が処方されることもありますが、安全性や生活に支障が出ないことを考慮してくれますので、症状が重くならないうちに診てもらったほうが、早期解決につながるのです。


薬を飲むことに抵抗がある方もいると思いますが、健康保険組合の調べでは、睡眠薬を3か月ほど飲んだ方の8割は、改善に至ったという結果も出ています。
また、自分では気が付かない不眠を招いている要因が見つかることも多いので、ココロの負担と軽くするために専門医の力を借りてみましょう!

睡眠導入剤の乱用は非常に危険!

睡眠のお悩みを抱える方が増えたこともあって、最近は薬局でも睡眠薬が購入できるようになりました。
この薬は、正確にいうと「睡眠改善薬」で、一時的な不眠を改善するためのものです。

「明日は午前中から会議だから、今日はグッスリ寝なくてはならない」
「時差ボケで、体内時計が乱れている」
といった一時的な不眠の時に飲む薬であって、長期化する不眠を改善するためのものではありません。

こうした知識を持たずに、眠りにつけるからといって常用すると、さまざまな副作用が発生して、不眠がさらにひどくなることも考えられます。
冒頭でお話しした3つのポイントに当てはまる方は、まずは、専門医にしっかり診てもらって少しずつ快眠を取り戻していき、もとの健康生活に戻すことを目指しましょう。

(監修:精神科医・内科医 豊田早苗医師)