【UVクリームより重要な紫外線対策】睡眠は光老化も遅くする！

太陽光に含まれる紫外線を浴びると、細胞がダメージを受けて老化が進みます。
何もしなくても、わたしたちの肌は年齢を重ねるにつれて美容成分が減り、老いが目立つのですが、紫外線はそのスピードを早めてしまうのです。
この有害物質から肌を守るために、みなさんもUVクリームなどを使って、念入りにスキンケアを行なっていると思いますが、それよりも重要な紫外線対策があります。
それは、“深い睡眠”です。

紫外線を浴びると5秒でシミのもとができる！？

わたしたちのカラダには、素晴らしい防御力が備わっています。
皮膚がんなどの原因となる紫外線が肌に当たると、わずか5秒でメラニン色素を生成し、体内へのダメージを軽減するのです。
この色素が肌表面に押し上げられた後、新しい細胞と入れ替わるときに排出されず、肌にとどまるとシミとなります。
こうした肌の生まれ変わりをサポートするのが、睡眠時に分泌される成長ホルモンで、眠りの深度が深くなればなるほど、その量は増えて美肌によみがえっていくんですよ。

紫外線は室内にも入り込んできますし、曇りや雨の日でも降り注いでいますから、その影響を完全に避けることはできません。
でも、このような肌の仕組みを知っておけば、普段から深い眠りにつながるような生活スタイルを取り入れ、朝晩のスキンケアを徹底すれば、理想を超えたアンチエイジングがかなうことでしょう。

活性酸素の分解も深い眠りで進む

睡眠と紫外線の関係で、もう1つ覚えておきたいのは、紫外線を浴びると体内で生成される老化促進物質（活性酸素）が、睡眠中に分解されるということです。

活性酸素は肌の水分や皮脂を減少させ、細胞の生まれ変わりを妨げます。
さらに、コラーゲンやヒアルロン酸、エラスチンといった美容成分を破壊しますので、肌はどんどん生命力を失っていくのです。
しかし、毎日7時間程度の睡眠をしっかりとって、朝まで目が覚めないような深い眠りが続くと、活性酸素の分解力が高まり、紫外線に負けない抵抗力が高まっていきます。

このような理想的な眠りを実現するためにも、快眠をしっかりサポートする、機能性が高い寝具を使いましょう。



枕はお肌へのダメージを考えて、丸洗いできる商品を使ってみるといいですよ。
敷寝具は、疲労回復とストレス解消が進むように、体圧分散力と調湿機能が高いマットレスを選んでください。

このように、衛生状態を保ちやすく、カラダに余計な圧力がかからない寝具を選べば、睡眠の深度がどんどん高くなっていって、成長ホルモンの恩恵を最大限に受けられるようになるでしょう。

（監修：精神科医・内科医　豊田早苗医師）