コラム April 04, 2020

【正しい野菜と果物の食べ方】捨てている食材が快眠と美容につながる?

料理をする時に当たり前のように捨てている部分が、実は栄養価が非常に高いことって多いんですよ。
しかも、良質な睡眠や美容に不可欠な成分が、料理に使う部分よりも豊富!
今回は、知っておくと必ず役立つ、食材の活用法をお伝えします。

大根やカブの葉はビタミン類が豊富

大根やカブは、スーパーでも葉っぱが切られた状態で売られていますが、葉には根よりもはるかに多いビタミンが含まれているんです。
大根の葉のビタミンC含有量は、ホウレンソウの5倍になります。
ビタミンCは、疲労の原因となる酸化物質「活性酸素」の排除を促し、深い眠りに誘ってくるほか、美肌には不可欠な成分として有名ですよね?

カブの葉に至っては、免疫力を高めるβカロテンが、なんと可食部(根)の2,800倍もあるんですよ!
こうした事実を知ったら、これからは、葉つきの大根やカブを買いたくなりますね。

ミカンは外皮だけむいて食べる

ビタミンCの多い果物と言えば、ミカンなどのかんきつ類です。
そのミカンを、みなさんはどのようにして食べていますか?
皮や白い筋をとって果肉だけ食べている方は、栄養価を損しています。

この部分にビタミンCの吸収を高める「ビタミンP」が含まれていて、その量は実の300倍もあるのです。

食感はよくないと感じるかもしれませんが、ミカンは筋や果肉を包んでいる皮も食べてください。

ブロッコリーの茎は千切りにしてスープに

ブロッコリーもつぼみ(緑色が濃い頭の部分)だけ食べて、茎は捨ててしまうことが多いですね。
しかし、茎には抗酸化作用が非常に高い「スルフォラファン」のほか、ビタミンCや食物繊維など、不足しがちな栄養素がぎっしり詰まっています。
茎の部分は固くて食べにくいですが、表面をピーラーなどで向いた後、千切りにしてスープにするといいですよ。

栄養素がスープに溶け出して、快眠&美容成分がしっかり摂取できます。



最近は、ありとあらゆる栄養分がサプリで摂れるようになりましたが、睡眠の質を上げて健康と美容を維持するのは、あくまでも食事です。
食品の栄養素を見直せば、サプリ不要の生活が送れます。
今回の記事を参考に、みなさんもさまざまなレシピを考えてみてはいかがですか?

(監修:精神科医・内科医 豊田早苗医師)