コラム April 28, 2020

【正しい徹夜の乗り切り方】エナジードリンクはなるべく避けるべき?

会社勤めをしていると、どうしても徹夜で仕事をしなくてはならないことがありますよね?
こんな時に頼ってしまうのが、エナジードリンクです。
コーヒーより強力なパワーで頭をシャキッとさせてくれますが、常用すると思いがけない健康トラブルが発生すること、みなさんはご存知ですか?

海外ではカフェインの過剰摂取で死亡例も!

若い人から大人まで、愛飲者が多いエナジードリンク。
脳を覚醒させるカフェインが大量に含まれるため、頭をスッキリさせたい時のみならず、疲労回復や気分を高揚させるために常飲している方もいます。
しかし、カフェインを継続摂取すると、依存症を引き起こすリスクが高まり、不眠や嘔吐が続くことも。

さらに、心臓へのダメージも加わり、不整脈を引き起こすこともわかっています。
実際に海外では、エナジードリンクの過剰摂取でカフェイン中毒となり、死亡に至った例が何件も報告されているんです。

コーヒー1杯(100ml)のカフェイン量は60mg程度ですが、この倍以上もカフェインが入っているエナジードリンクもあります。
たまに飲む分にはいいですが、徹夜前や睡眠不足の時などに常用するのは避けるべきと言えますね。

頭の回転が悪くなってきたら短時間の仮眠を!

カフェイン飲料は飲まず、気力を振り絞って徹夜仕事を続けても、昼間からずっと働き続けてきた脳は、疲労がたまりすぎて活動量が低下します。

なんとか朝まで乗り切れたとしても、翌日に残る疲れが増大しますし、日中の眠気がひどくなって中途半端に眠ってしまったら、夜の睡眠にも悪影響が及ぶんですね。

このような生活リズムの乱れを避けるためにも、徹夜明けに仕事がある場合は、眠くなった時点で20分程度の仮眠をとることをおススメします。



短時間でも脳を休ませるだけで、エナジードリンクを飲んだ時よりも、仕事の効率がアップします。
そして、いつもの起床時間を迎えたら日光浴をして、午後2~3時までの間に15分ぐらいの昼寝をしましょう。

徹夜明けをこのように乗り切り、夜もなるべくいつもの時間に寝れば、翌朝から体内時計も正常に戻りますよ。

(監修:精神科医・内科医 豊田早苗医師)