コラム August 23, 2020

野菜の調理方法で睡眠に悪影響?栄養を逃さない食べ方を教えます!

1日3回の食事でしっかり栄養を摂ることは、快眠生活に欠かせない習慣です。
しかし、栄養バランスに配慮してメニューを決めていても、調理方法を間違うと貴重な成分が失われてしまうこともあります。
今回は、野菜の栄養成分を余すところなく摂取する方法をお伝えします。

睡眠にもかかわってきますので、今までの調理方法を見直してみましょう。

玉ねぎを水にさらすと血液サラサラ成分が流出

玉ねぎ独特の辛味成分「硫化アリル」には、血液をサラサラにする作用があります。
しかし、この成分は水に溶けやすいという特徴があるため、サラダなどに玉ねぎを使うとき水にさらしてしまうと、貴重な栄養素が摂取できなくなるんです。

血のめぐりが滞ると体温が上がらないために、行動力や思考力が低下しますし、冷え性になって寝つきの悪さにもつながります。
辛味が苦手な方は、水にさらす時間を5分程度に抑えるようにしましょう。

人参は皮ごと食べるのが基本!

ストレスが過度にたまったり、強い日差しを長時間浴びたりすると、体内に活性酸素がたまって疲労が増大します。
睡眠中は疲労回復が進みますが、活性酸素の量が多すぎると疲れが翌日に持ち越されてしまい、慢性疲労に変わっていくんです。

こうした体のトラブルを防ぐのに効果的なのが、人参の皮などに多く含まれている抗酸化物質。
不要な活性酸素の除去が進み、朝起きた時の気分がアップすることが期待できます。

炒め物やスープを作る時に人参を使うときは、皮をむかないようにするといいですよ。

ジャガイモのゆで汁はスープにする

人参の皮と同じく、強力な抗酸化作用を持つビタミンC。
この栄養素の含有量が多い野菜が、安くてさまざまな料理に活用できるジャガイモです。
ただし、野菜はをゆでるとビタミンCが水に溶けだしてしまうので、ゆで汁をスープの素材として使うことをおすすめします。

皮付きの人参や旬の野菜を具にして、朝食にいただいてみてはいかがですか?



料理に時間をかけなくても、ちょっとした工夫で栄養摂取が効率的になり、心身のバランスが整って睡眠の質もあがります。
夏が終わって気温が低下すると、自律神経が乱れやすくなりますから、野菜の栄養をたっぷり摂って、活動的な生活につなげましょう!

(監修:精神科医・内科医 豊田早苗医師)