コラム October 06, 2020

【ウィズコロナ時代の必須対策】冬季うつ病の予防につながる習慣とは?

新型コロナウイルスの影響で、わたしたちの生活様式は大きく変わりつつあります。
テレワークの増加はその最たる変化ですが、気になるのはメンタル面への影響です。

知らず知らずのうちに、うつ病のリスクが高まっているかもしれませんので、本記事をしっかり読んで対策を講じてください。

女性が多く発症する“冬季うつ病”とは?

気分の落ち込みや無気力状態の継続、過食や過眠など、日常生活に支障をきたすほどしんどい症状が出る「冬季うつ病」。
一般的なうつ病と異なり、秋から冬シーズン限定で発症し、気温が高くなる春ごろに回復する冬季うつ病は、日照時間の減少が最大の発症要因と考えられています。

わたしたちの体内では、ココロのバランスを保つホルモン「セロトニン」が分泌されているのですが、太陽光に当たる時間が短くなると、その生成量が減少するという特徴があるんです。
ただでさえ、日照時間が日に日に短くなっているというのに、テレワークで外出する時間が減ってしまうと、太陽光に当たる時間が減って、冬季うつ病になるリスクが高くなることも。

また、わたしたちを眠りに誘う睡眠ホルモン「メラトニン」は、セロトニンを原材料として作られています。
したがって、セロトニンが減るとメラトニンの分泌量も少なくなってしまい、寝つきが悪いなどの不眠症状も出て悪循環に陥り、冬季うつ病が悪化することも考えられるのです。

自粛生活でも適度な外出と日光浴を!

冬になると、新型コロナウイルスだけでなく、インフルエンザも流行しますので、この冬は不要不急の外出を避けなくてはなりませんね。
しかし、先ほどもお話ししたとおり、冬季うつ病を発症したら睡眠にも影響が出て、免疫力の低下にもつながります。

このような健康トラブルを避けるためには、朝起きたら日の光を全身に浴びて、心身をしっかり目覚めさせることが不可欠です。
日中は、人が密集しない公園などでジョギングやウォーキングを行ない、適度な日光浴と運動を習慣にしてください。



また、デスクワークが長時間になってカラダを動かす時間が減ることも、セロトニン分泌の抑制につながりますので、1時間おきにストレッチするようにしましょう。
このような生活改善を今から実践していけば、セロトニンがしっかりはたらき、心身ともに健康的な日々が送れるようになりますよ!

(監修:精神科医・内科医 豊田早苗医師)