コラム October 22, 2020

あなたの睡眠負債の蓄積度をチェック!注意すべき3つの症状とは?

睡眠に関する研究が進むにつれて、睡眠不足がもたらすさまざまなリスクが証明されています。
その1つに挙げられるのが、睡眠負債の蓄積による健康状態の悪化です。

放置しておくと重篤な病気を引き起こし、命が奪われてしまうことも・・・。

1.日常生活に支障が出るほどの睡魔に襲われる

睡眠不足の状態が続くと、次第に免疫細胞のはたらきが低下していき、がんを発症する可能性が高まります。
ほかにも、心筋梗塞や脳梗塞などにかかるリスクも、適切な睡眠をとっている人よりアップするのです。

このように、日々の睡眠不足が負債として積み重なっている状態を、「睡眠負債」と呼びます。
日中の脳は覚醒して、さまざまな活動に対応できるのですが、仕事や家事に支障が出るほど強い睡魔が毎日発生するという方は、睡眠負債がかなりたまっていると考えてよいでしょう。

2.ワーキングメモリが減っている

わたしたちの脳には、一時的な記憶を処理するはたらき(ワーキングメモリ)があり、外部から入ってきた情報を的確に分別しています。
しかし、睡眠負債がたまると処理能力が一気に低下して、直前の会話内容を忘れてしまったり、複数の行動を同時にできなくなったりするのです。

3.感情が不安定になる

ワーキングメモリの機能を持つ部位には、心のバランスをとるという役割もあります。
睡眠負債がたまると、このはたらきも低下して、些細なことに腹を立てたり、気力が失われたりといった感情の不安定を生み出すんです。

さらに、判断力や集中力にも悪影響が及ぶので、ケアレスミスが多くなります。

いかがでしたか?
たかが睡眠不足と軽視していると、病気を招くだけでなく、仕事などの効率低下にもつながり、些細なミスの積み重ねが取り返しのつかないトラブルに発展することもあるんです。

忙しい日々を送っていると、睡眠時間を削るのはやむを得ないと考えがちですが、健康維持やミスの防止、効率アップなどを考えたら、睡眠時間はしっかりとるべきだということがわかりますね。

本記事で取り上げた3つの項目のうち、1つでも当てはまる症状があったら、今日から少しずつ睡眠時間を増やして、これ以上睡眠負債をためない努力を継続しましょう。