コラム November 11, 2020

快眠につながる耳の刺激法!耳かき習慣はすぐにやめるべき!?

わたしたちが当たり前のように行なっている習慣のなかには、カラダにダメージを与えかねない行動がたくさんあります。

寝る前の耳かきもその1つで、やり方を間違えると重篤な症状を引き起こすこともあるんです。

逆に、適切な方法で耳を刺激すれば、心身がリラックスして快眠につながりますから、“耳かきの新常識”を理解しつつ、新しい快眠習慣を実践してみてください。

耳垢は耳かきをしなくても排出される

ドラッグストアなどに行くと、さまざまなタイプの耳かきが手に入ります。
また、徹底的に耳垢掃除をしたい方向けに、小さなカメラ(ファイバースコープ)が搭載された耳掃除機も開発されていますね。

しかし、耳垢は食べ物を噛む、あくびをするといった日常的な行為のとき、自然と耳から外に排出されるんですね。
逆に、耳かきで耳の内部を刺激すると、薄くなっている皮膚を傷つけてしまい、そこから細菌感染するリスクが高まります。

また、耳垢が鼓膜の側に押されてしまい、外耳道がふさがれて張力低下や耳鳴りなどを発症することも・・・。



ちなみに、耳かき用途として使われるケースが多い綿棒は、メーカーも耳の穴に入れることは避けるよう、注意を促しているんですよ。

綿棒の使用は耳の入り口付近にとどめる

綿棒を耳の中に入れるのは危険ですが、穴の入り口や耳の窪みを刺激するのは問題ありません。
耳には心身をリラックスモードに導く副交感神経のツボがたくさんあるので、寝る前にやさしい力で刺激することで、寝つきが良くなるとか、眠りが深くなることが期待できるんです。

ほかにも、耳たぶを前後左右に軽く引っ張ったり、温めたタオルを当てたりするのも、副交感神経の活性化につながります。
ストレスが溜まってなかなか寝付けないという方は、今晩からさっそく試してみてはいかがですか?

(監修:精神科医・内科医 豊田早苗医師)