コラム December 19, 2020

置き換えダイエットに要注意!朝食抜きは日中の行動力低下につながる!

気温が下がって汗をかく量が減るこの時期は、代謝が低下するため体重が増えやすくなります。
SNSなどを見ていると、こうしたお悩みを解決するために、さまざまなダイエット食品が紹介されていますが、なかには日常生活に支障が出る商品もあるので、注意が必要です。

とくに、“朝食置き換え型ダイエット”は、睡眠にも悪影響が及ぶリスクが高まりますので、本記事で正しい知識を身につけておきましょう。

朝食をきちんと摂ることの重要性

ダイエットの基本は、消費カロリーより摂取カロリーを減らすことです。
この仕組みを利用して、カロリーが低いダイエット食(置き換えダイエット)を摂る方が増えているようです。

朝食時は500キロカロリーほど摂取するのが理想ですが、100キロカロリー程度のダイエット食に置き換えれば、摂取カロリーを5分の1に抑えられます。
しかし、カロリー不足の状態だと、日中の活動に必要な熱を作るエネルギーも足りなくなってしまい、冷え性を招いてしまうのです。

カラダが慢性的に冷えると、寝つきも悪くなりますし、夜中に何度も目が覚めるようになって、睡眠の質が低下していきます。

頭痛や倦怠感もエネルギー不足が原因?

朝食での摂取カロリーを抑えるデメリットは、まだまだあります。
日常生活に必要なカロリーが不足すると、体内では「ケトン体」という物質が作られて、エネルギー源として使われるんですね。

ケトン体は脂肪を原料として作られているため、最近は「ケトン式ダイエット」も話題になっています。
しかし、ケトン体には頭痛やカラダのだるさ、下痢などを引き起こすといった、マイナス面の作用もあることを覚えておいてください。

こうした不調が日常化すれば、仕事や家事もはかどらなくなり、趣味を楽しむ気力もそがれてしまいますね。
活動的な生活を送るために必要なカロリーは、朝食でしっかり摂るのが基本です。

カロリー調整でダイエットを実践するのであれば、消費カロリーを多くすることを心がけてください。
午後4時前後の時間帯は、一番体温が高くなって脂肪代謝が効率的に進みますので、このタイミングで運動をする習慣を身につけましょう。

ジョギングやウォーキングなど、外で行なう運動だけでなく、床掃除や窓ふきで汗を流せば、かなりのカロリーが消費されますし、部屋もキレイなって睡眠環境が改善されますよ!

(監修:精神科医・内科医 豊田早苗医師)