コラム September 19, 2021

【睡眠サプリor薬局の睡眠薬】商品選びの判断基準を徹底解説!

リモートワークや外出自粛など、ストレスがたまる生活を1年以上も余儀なくされているおかげで、眠りの悩みを抱える方が増えています。
そんな社会状況を受けて、さまざまな睡眠サプリや薬が販売されていますが、安易に摂取すると逆効果になることもあるので要注意です!

睡眠サプリに即効性はない

寝つきが悪くなったり、起床時にグッスリ眠れたという熟睡感がなかったりすると、日々たまっていくストレスが解消されませんし、疲労も蓄積して病気リスクが高まります。
このような悩みを解決するために人気を集めているのが、快眠サポート成分が配合された睡眠サプリです。
コマーシャルやネット広告を見ると、睡眠サプリを飲めば快眠が得られるようなイメージを持ってしまいますよね。
しかし、サプリはあくまでも健康食品なので薬のような速効性がなく、継続して飲むことで眠りをサポートしていくための商品なんです。

睡眠サプリに含まれている成分は、食品からも摂取できますので、不眠の悩みがそんなに深刻ではないという場合は、まずは食事の栄養バランスを見直してみてください。
朝食にトリプトファンというアミノ酸が含まれている食品(乳製品や大豆食品など)を摂ると、快眠につながることが期待できますよ。
睡眠サプリは、あくまでも食事の補助アイテムという位置づけです。

薬局の睡眠薬は店員に相談してから購入

寝付きの悪さが深刻で、夜中に何度も目が覚めるといった方は、薬局などで販売している睡眠薬(睡眠改善薬)の利用を検討するのも1つの手です。
ただし、睡眠改善薬は一時的な不眠を改善するための薬で、継続的な服用は禁止とされています。
薬を購入する時は、薬局に常駐している薬剤師さんに自分の症状を詳しく伝えて、正しい服用法や副作用などを教えてもらうようにしてください。

もし、この記事を読んでいるあなたが、睡眠に関する悩みだけでなく、気分の落ち込みやイライラの継続といった気分障害も抱えていたら、迷わず心療内科を受診しましょう。
早い段階で専門医に相談し、生活の改善ポイントなどを指摘してもらったり、悩みを聞いてもらったりしたら、解決の糸口がみつかる可能性が高いですよ!
(監修:精神科医・内科医 豊田早苗医師)