若い頃と睡眠時間は変わらず、布団に入る時間が遅くなっている訳でもないのに、夜中に何度も目が覚めるとか、朝早く目が覚めてしまうといったお悩み、みなさんは抱えていませんか?
不眠症状が悪化しないようにするためにも、シニア世代の睡眠の特徴を理解しておきましょう。
夜中に何度も目が覚める理由
わたしたちの睡眠は、最初に浅い眠り(レム睡眠)から始まり、続いて深い眠り(ノンレム睡眠)にたどり着きます。
レム睡眠とノンレム睡眠は、個人差はありますが、90分で1セットになっていて、これが朝まで繰り返されるんですね。
しかし、年齢を重ねるにつれて、ノンレム睡眠の時間は短くなる一方で、レム睡眠が長くなってしまうため、夜中に目が覚める中途覚醒の頻度が増えてしまうのです。
ただし、日中に強い眠気が発生しておらず、判断力や思考力の低下などで生活に支障が出ていなかったら、さほど心配する必要はありません。
早朝に目が覚めてしまう方は改善が必要
これに対して、朝早い時間に目が覚めてしまい、再び眠ろうとしても眠れない場合は、睡眠の見直しが必要です。
中高年の睡眠は、必要な睡眠時間が若い世代と比べると1時間ぐらい短くなるため、いつもと同じ時間に布団に入っても、目が覚める時間が早くなってしまうのです。
こうした睡眠リズムの狂いを修正するには、布団に入る時間を1時間ぐらい遅くすることが有効です。
早寝早起きが習慣になっている方は、眠くなくても定時に布団に入る傾向にありますが、眠くなるまでは寝室にも入らないという生活に変える必要があります。
早い時間帯に眠くなる方は、昼間に15分以内の昼寝をする、布団に入る1時間前にリラックスする時間や、趣味を楽しむ時間を過ごすといった習慣を取り入れてみてください。
ハーブティーなどを楽しんだり、読書をしたりと、交感神経が刺激されないような行動で充実した時間を過ごしましょう。