現代の日本は、人口の21%が65才以上の高齢者が占める超高齢化社会です。
さらに、2025年には全人口の4分の1が75才以上となります。
こうなると、避けられなくなってくるのが介護問題。
そこで今回は、介護に役立つ知識として、マットレスのお話をしたいと思います。
介護用のマットレスで重視したい2つのポイント
介護が必要な状態になると、どうしても布団で横になる時間が増えてしまいます。
そうなると、カラダの一部に体圧が集中して床ずれが発生し、介護を受ける方のストレスが大きくなってしまいますね。
こうしたつらい症状を防ぐのに役立つのが、寝返りがうちやすい寝具なんです。
寝返りは体圧を分散させるためでなく、滞った血液の流れを改善するためにも必要なのですが、反発力が足りないとか、長年の使用でへたってしまった敷布団では、うまく体位を変えることができません。
ですから、介護を受ける方の寝心地が少しでもよくなり、床ずれなどの症状を防ぐためにも、寝具の機能チェックは必ず行なってくださいね。
繰り返しになりますが、介護用の敷布団で大切なのは、
・体圧を分散させる機能が高いこと
・反発力が合って、体位変換がしやすいこと
この2点です。
へたった寝具を使い続けていたら、カラダの機能がさらに低下して、介護度が上がる可能性もありますので、ご注意ください!
低反発と高反発、どちらを選ぶべき?
介護に向いている寝具は、反発力のあるマットレスです。
マットレスには、低反発タイプと高反発タイプの2種類ありますが、以前は、カラダの設置面積が広く、体圧分散がうまくできる低反発マットレスが、医療や介護の現場でも使われていました。
しかし、低反発マットレスはカラダの沈む込みが激しいため、寝返りが打ちにくく、床ずれが起きやすいということが分かったのです。
それ以降、低反発マットレス並みの体圧分散力を持つ、高反発マットレスが使われるようになり、介護を受ける方のストレスも減ったという効果が出ました。
こうしたことから、自宅で使うマットレスも、高反発マットレスを使うことをおススメします。
反発力だけでなく、通気性も高いマットレスであれば、汗をかいても水分を素早く放湿できますので、寝心地のよさもしっかりキープできます。
また、密度が高いタイプでしたら、耐久性も高まるというメリットも。
介護を受ける人の気持ちになって、マットレスの機能性には徹底的にこだわるようにしましょう!