コラム February 07, 2022

【冬の自律神経ケア法】室温が低い時シーズンは温度差に注意!?

今年は例年より気温が低く、各地で大雪が降る機会が多くなっています。
自宅で過ごしていても、リビングは暖かいのに寝室は寒くて寝つきが悪くなる、といったお悩みを抱えている方もいるようですね。
このような環境で生活していると、知らず知らずのうちに自律神経がダメージを受けてしまうので要注意です!

入浴後は浴室内でカラダを拭くのが鉄則

わたしたちの生命活動をコントロールする自律神経は、日常活動を活発にする交感神経と、休息を促す副交感神経がバランスを取りながら働いています。
日中は交感神経のおかげで頭はフル回転、行動量もアップしますが、こうした活動でたまった疲労を回復させるために、夜になったら副交感神経が優位になるんですね。
しかし、自律神経がストレスを受け続けてしまうと、交感神経と副交感神経の切り替わりがうまくできなくなります。

夜になっても気分が高まっていて、布団に入ってもなかなか寝付けないのは、交感神経が優位になっているからなのです。
このように自律神経が乱れる原因の1つとして挙げられるのが、室内の温度差です。
自律神経は5度以上の温度変化でダメージを受けて、次第にそのはたらきが鈍くなってきます。
たとえば、入浴時。
湯船に浸かってしっかり温まった後、脱衣所に出てバスタオルでカラダを拭こうと思ったら、寒いと感じることはありませんか?
毎日温度差の激しい入浴を行なっていると、自律神経はどんどん乱れていきますから、温度が高い浴室内でカラダを拭くようにしてください。
お風呂から出たら、カラダの冷えを防止するためにドライヤーで頭を乾かす、ルームシューズを履いて足を冷やさない、といった行動もお忘れなく!

寝室の暖房は布団に入る1時間前にON!

次に注目したいのは、リビングから寝室に移動するときです。
このケースでも暖かい部屋から寒い部屋の移動で、自律神経はストレスを感じるんです。
さらに、寒さで眠気が弱まってしまうこともありますし、寝つきが悪くなって睡眠時間が短くなれば自律神経のダメージ回復が遅れます。
このようなトラブルを避けるには、寝室に移動する1時間前に暖房のスイッチを点けておくのがおすすめ。
電気代がかさむことが気になるところですが、エアコンは一定の温度になると消費電力が少なくなりますから、電気料金が極端に上がることはありませんので、ご安心を!

深い眠りを得て活動的な日常生活を送るには、デリケートな自律神経を常にケアする必要があります。
今回紹介した行動は習慣にするのはカンタンですから、今日から実践してみてくださいね。

(監修:精神科医・内科医 豊田早苗医師)