コラム May 14, 2022

【快眠の基本知識】夜間のスマートフォン操作がNGの理由4つ!

日常活動のあらゆる場面で必要になるスマートフォン。
みなさんは、布団の中にも持ち込んで、寝る前にSNSなどをチェックしていませんか?
しかし、この当たり前の習慣が眠りの質を低下させ、健康リスクをアップさせていることをご存じですか?

1.ブルーライトの光が脳を覚醒する

私たちの脳は光の刺激を受けるだけで活性化して、交感神経優位の状態に変わります。
寝る前は副交感神経が優位になって心身をリラックスさせなくてはならないのに、スマホを見ていたら、疲れが取れにくくなるばかりか、寝付きの悪さを招いてしまいますよ。

2.メラトニンの分泌量が減少する

眠気を発生させるメラトニンは、ブルーライトの光によってその分泌量が減少します。
この作用もまた、眠りの質を低下させるんですね。
さらに、メラトニンには美肌のもととなる成長ホルモンの分泌を促すはたらきもあるので、毎日スマートフォンを見ながら寝ていると肌老化も進んでしまう羽目に・・・。

3.眼精疲労が進む

スマートフォンの画面は小さいため、目の奥にある筋肉に負荷がかかって眼精疲労が進むんです。
パソコンの画面を長く見ていると目が痛くなるのも、このためです。
目は1日中使う器官で、夜はしっかり休ませないといけませんので、このような観点からも電子機器の夜間使用は控えるべきでしょう。

4.情報を得ることでさらに脳の覚醒が進む

動画やニュースなどを見ていると、脳がさらに興奮状態に陥って眠りが浅くなります。
寝る前は情報を頭に入れず、ヒーリング音楽を聴いたり、頭を使わない本を読むなどして、脳も休めることを意識してくださいね。

以上、スマートフォン夜間に使うことの弊害を4つ解説しました。
睡眠の質が低下すると免疫力は落ち、心筋梗塞や脳梗塞、認知症のリスクが高まることがわかっています。
取り返しのつかないことになってからでは遅いので、今から自分の行動を改善して、夜は心身のリフレッシュに努めるようにしてくださいね。

(監修:精神科医・内科医 豊田早苗医師)