コラム July 15, 2022

「たかが歯ぎしり」という認識は危険!顎関節症や歯周病悪化を招くことも?

寝ている間に歯を食いしばったり、カチカチ音を鳴らしたりする歯ぎしり。
「誰にでもあるクセみたいなもの」
と軽視していませんか?
放置しておくと口内環境が悪化して、重篤な病気を招くかも!?

ストレス過多の状態が歯ぎしりを引き起こす

眠っている間、無意識に発生する歯ぎしりは、ストレスが原因と考えられています。
日中でもイライラすると歯を食いしばることがあると思いますが、歯ぎしりもこの行動と同じです。
歯ぎしりをすると個人差はあるものの、50~100キロぐらいの力が歯や歯茎にかかります。

このような状態が毎日続くと、次第に歯が弱っていって割れてしまうこともありますし、歯を支える歯茎に歯周病が発生して、出血や腫れが生じるようになるんです。
さらに深刻なのは、歯ぎしりによって顎にも大きな負担がかかること。
痛みが発生するだけでなく、「顎関節症」を発症して口が開かなくなるなんてことも・・・。

口腔部の違和感は絶対放置しない

このようなトラブルを避けるためにも、起床時に歯が痛いとか、顎に違和感を覚える日が増えたら、すぐに歯科や口腔外科を受診しましょう。
状態や症状に応じて、自分の歯に合ったマウスピースを作ってくれます。
これを寝る前に装着すれば、歯ぎしりによる歯や歯茎などへのダメージが軽減されるというワケです。
もちろん、歯ぎしりの原因となるストレス解消もお忘れなく!
趣味の時間を必ず確保したり、寝る前に軽いストレッチや腹式呼吸をするなどして、リラックスした状態で布団に入れるようにしてくださいね。

(監修:精神科医・内科医 豊田早苗医師)