コラム
September 16, 2022
金縛りの正体は疲労とストレス!霊現象と勘違いするのはなぜ?
意識があるのに声が出ない、カラダも全く動かない、胸の上に誰かが乗っているように感じる・・・。
私たちはこのような状態を「金縛り」と呼び、心霊現象の1つと考えている方もいるようですが、実は、金縛りは霊のせいではないことが医学的にも証明されているんです。
今回は、日本人の4割近くが経験しているという金縛りの原因について解説していきます。
これを読めば、もう金縛りを怖がることもなくなりますよ。
わたしたちの眠りは、カラダの眠りであるレム睡眠と脳の眠りであるノンレム睡眠に分かれているんですね。
レム睡眠は眠りが浅くノンレム睡眠は眠りが深いもので、2つの睡眠が90分周期で交互に現れ、一晩にこのサイクルを4~5回繰り返します。
そして、金縛りはレム睡眠中に起こります。
私たちが眠りにつく時、通常は脳の眠りであるノンレム睡眠から始まるのですが、不規則な生活を送っていたり疲れやストレスを感じていたりすると、それらが影響してレム睡眠からスタートしてしまうんです。
レム睡眠の時は脳が活発に動き、夢を見たり記憶の整理をしたりしているのですが、夢と同じように実際に動き回ると危険なため、カラダに力が入らなくなります。
金縛りになった時、意識があるのにカラダが動かないというのは、こうした理由からなんです。
さらにレム睡眠中は、舌の筋肉も緩むようになるから息苦しくなります。
声がでない、誰かが上に乗っているなど霊現象だと感じるのは、このせいだと考えられます。
また、明け方に起こりやすいのは、レム睡眠の時間帯であるから。
こうしたことを知っておけば、慌てることはありません。
金縛りと呼ばれる状態はしばらくすると収まるので、まずは深呼吸をしてココロを落ち着かせましょう。
例えば夕食後、ソファで1時間ほどうたた寝をして、その後ベッドに入って寝る、というように分割した睡眠をとると、金縛りが起きやすくなるんです。
また、仰向けで寝ると気道が狭まって金縛りが起こりやすくなるので、横向きで寝るとこのような睡眠トラブルを予防できます。
金縛りは睡眠習慣を改善することで避けることができるので、規則正しい生活を送るように心掛け、ストレスをため込まないようにして眠りの質をアップしましょう。
(監修:精神科医・内科医 豊田早苗医師)
私たちはこのような状態を「金縛り」と呼び、心霊現象の1つと考えている方もいるようですが、実は、金縛りは霊のせいではないことが医学的にも証明されているんです。
今回は、日本人の4割近くが経験しているという金縛りの原因について解説していきます。
これを読めば、もう金縛りを怖がることもなくなりますよ。
金縛りの発生は睡眠のサイクルが深く関わっている
医学的に金縛りは「睡眠麻痺」と呼ばれており、その原因は睡眠のサイクルが大きく関係しています。わたしたちの眠りは、カラダの眠りであるレム睡眠と脳の眠りであるノンレム睡眠に分かれているんですね。
レム睡眠は眠りが浅くノンレム睡眠は眠りが深いもので、2つの睡眠が90分周期で交互に現れ、一晩にこのサイクルを4~5回繰り返します。
そして、金縛りはレム睡眠中に起こります。
私たちが眠りにつく時、通常は脳の眠りであるノンレム睡眠から始まるのですが、不規則な生活を送っていたり疲れやストレスを感じていたりすると、それらが影響してレム睡眠からスタートしてしまうんです。
レム睡眠の時は脳が活発に動き、夢を見たり記憶の整理をしたりしているのですが、夢と同じように実際に動き回ると危険なため、カラダに力が入らなくなります。
金縛りになった時、意識があるのにカラダが動かないというのは、こうした理由からなんです。
さらにレム睡眠中は、舌の筋肉も緩むようになるから息苦しくなります。
声がでない、誰かが上に乗っているなど霊現象だと感じるのは、このせいだと考えられます。
旅先で金縛りが起こりやすい理由とは?
旅行中の宿泊先で金縛りになりやすいのは、移動の疲労と環境の変化によるストレスによって脳が興奮しているからです。また、明け方に起こりやすいのは、レム睡眠の時間帯であるから。
こうしたことを知っておけば、慌てることはありません。
金縛りと呼ばれる状態はしばらくすると収まるので、まずは深呼吸をしてココロを落ち着かせましょう。
金縛りにならないために気を付けること
金縛りの原因の一つに「睡眠の分断」があります。例えば夕食後、ソファで1時間ほどうたた寝をして、その後ベッドに入って寝る、というように分割した睡眠をとると、金縛りが起きやすくなるんです。
また、仰向けで寝ると気道が狭まって金縛りが起こりやすくなるので、横向きで寝るとこのような睡眠トラブルを予防できます。
金縛りは睡眠習慣を改善することで避けることができるので、規則正しい生活を送るように心掛け、ストレスをため込まないようにして眠りの質をアップしましょう。
(監修:精神科医・内科医 豊田早苗医師)