コラム March 20, 2023

冬は鍋料理で寝つきの良さをサポート!おススメの鍋を3つご紹介!

寒い日はお鍋を囲んで、ゆっくり夕飯を楽しみたくなりますよね。
実は、お鍋にはスムーズな入眠をサポートしてくれる効果があること、みなさんはご存じでしたか?
本記事では、お鍋が眠りに与える影響を解説するとともに、睡眠の質向上につながる食材を使ったおススメの鍋料理を紹介していきます。
今年の冬はお鍋をたくさん食べて、快眠生活を手に入れましょう。

お鍋を食べると寝つきが良くなる理由

夜になって、深部体温(カラダの内部の体温)が下がり始めると、わたしたちは自然に眠くなってきます。
この深部体温は、急激に下がれば下がるほど寝つきがよくなるので、この仕組みを利用して快眠体質を目指しましょう。

その方法は、とってもカンタン!
夕飯にあたたかい鍋料理を食べて一時的に体温をしっかり上げておけば、就寝前のタイミングで深部体温をストンと大きく下げることができ、スムーズに眠りにつくことができますよ。
寝つきが悪いとお悩みの方は、今晩の夕飯に鍋料理を取り入れてみてくださいね。

快眠のためにおススメの鍋料理選3選!

・海鮮鍋
海老や帆立、蟹、牡蠣などには、アミノ酸の1種であるグリシンが含まれています。
グリシンはカラダの末端部分である指先や足先の血行量を増やして、深部体温を下げる作用があります。
とくに牡蠣は、ビタミンEの2倍以上の抗酸化力を持つCG7が含まれており、この成分が脳に存在する活性酸素を除去してくれるので、脳の疲れもサポートしてくれるんです。
さらに、栄養ドリンクなどでもお馴染みのタウリンも含まれているので、疲労回復が進み、睡眠の質アップが期待できますよ。
・キムチ鍋
キムチの材料である唐辛子には、眠気をもたらすカプサイシンが豊富に含まれています。
カプサイシンは発汗を促して体温を下げる働きがあるので、就寝3時間前くらいにキムチ鍋を食べれば、床に就くタイミングで深部体温が下がり、自然に眠気が訪れますよ。
ただし、辛すぎる食品を摂ると交感神経が優位になって脳が興奮状態に陥りますので、適度な辛さを心掛けましょう。

・石狩鍋
トリプトファンが豊富に含まれている鮭。
トリプトファンは眠くなる成分のモトとなる必須アミノ酸ですが、体内では作られないので食べ物から摂取する必要があります。
さらに鮭にはトリプトファンの吸収を高める働きをもつビタミンB6という栄養素も含まれていますから、快眠に欠かせない食材と言っていいでしょう。
他にも整腸作用があるビタミンAや、糖質の代謝を促進させるビタミンB1、高い抗酸化作用のあるアスタキサンチンも含まれています。
最後に、鍋料理に加えるおススメ食材も紹介します。
それは、カラダを温める食材として人気のショウガです。
鍋料理にショウガを加えると、さらにカラダがポカポカになって寝つきの良さをサポートしてくれますよ。
ただし、ショウガは生のままだと逆にカラダを冷やしてしまうので、必ず熱を加えてくださいね。

今年の冬は例年より寒くなるという予報が出ていますから、鍋料理のパワーで深い眠りを得て免疫力を高め、健康力をアップさせましょう!

(監修:精神科医・内科医 豊田早苗医師)