コラム April 05, 2023

歯ぎしりは放置すべきではない!こんな症状があったらすぐに歯科医へ!

日本人の8割にみられる歯ぎしりは、自覚できないだけあって軽視されがちです。
しかし、歯や歯茎に継続的な力が加わり続けていると、さまざまな病気リスクが高まります。
歯ぎしりによって認知症が引き起こされるといった研究結果も出ていますので、今のうち適切な対策を講じておきましょう。

ストレス過多の状態が歯ぎしりにつながる

まずは、下記の項目をチェックしてみてください。

1.起床時にあごのダルさや痛みを感じる
2.最近、歯がぐらぐらしてきた
3.歯が欠けている
4.冷たい飲み物や食べ物が歯にしみる
5.歯の先がギザギザになっている
6.あごの周辺が痛い
7.口をあけにくい
8.歯にヒビが入っている

該当する項目が多ければ多いほど、あなたは寝ている間に歯ぎしりをしている可能性が高いと言えます。
歯ぎしりをしている時は、食べ物を噛むより強い力が歯や歯茎にかかり、歯が割れたり歯周病が悪化したりと、さまざまなトラブルが発生するのです。
さらに、あごの関節にも負担がかかることから顎関節症を発症し、開口障害などが起こることも。
このようなトラブルを避けるためにも、歯や歯茎、あごの違和感が強い方は、早期に歯科を受診するようにしてください。

歯ぎしりの治療法は確立していない?

歯ぎしりの原因はストレスと考えられていますので、まずは趣味を楽しむ時間を毎日必ず確保したり、寝る前にアロマやハーブティーで癒されたりするなどして、心身のリラックスを促しましょう。
先に挙げた症状が軽い方は、ドラッグストアなどで購入できるマウスピースを装着して寝るのもおススメです。
歯ぎしり防止にはつながりませんが、歯などへのダメージは軽減されます。
ちなみに、歯科や口腔外科では歯形をとって、自分に合ったマウスピースを作ってくれますので、より効果的な歯ぎしり対策ができます。
ほかにも、痛みの症状緩和方法や、生活習慣の改善ポイントなども医師の立場からアドバイスしてもらえますので、それらを参考にして健康的な歯や歯茎を目指しましょう。

(監修:精神科医・内科医 豊田早苗医師)